All-in-One Clipboard — GNOME用統合クリップボードマネージャ

Tool

概要

All-in-One Clipboardは、GNOME Shell用に設計された統合型クリップボードマネージャ拡張です。標準的なクリップボード履歴の保存・管理機能に加え、絵文字のスキントーン対応ピッカー、TenorやImgurを利用したGIF検索、豊富な顔文字(kaomoji)や記号ライブラリを同一のパネルで提供します。検索機能やカテゴリ切替が備わり、必要な項目を素早く探して貼り付けられる点が特徴です。ユーザー設定で保存数や振る舞いを調整でき、GNOMEのUIに馴染む拡張として動作します。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 14
  • フォーク数: 1
  • ウォッチャー数: 14
  • コミット数: 2
  • ファイル数: 8
  • メインの言語: JavaScript

主な特徴

  • クリップボード履歴の保存と検索、選択した履歴を素早く再コピー
  • スキントーン対応の絵文字ピッカーを内蔵(絵文字の検索・挿入が可能)
  • Tenor/Imgurを使ったGIF検索機能(プレビューと挿入)
  • 豊富な顔文字(kaomoji)・記号ライブラリをカテゴリ別にブラウズ

技術的なポイント

この拡張は主にJavaScriptで実装されており、GNOME Shell拡張の枠組みに沿って動作します。GNOMEの拡張はGJS(GNOMEのJavaScriptランタイム)を利用してShell APIにアクセスするため、本プロジェクトもStやClutterなどのUIコンポーネントで独自パネルを構築している想定です。クリップボード履歴の保持は、短期保存用の配列と永続化(設定ストレージやローカルファイル)を組み合わせるのが一般的で、ユーザー設定で保持数や履歴の自動クリアを制御できる設計になっています。

絵文字ピッカーはUnicodeのスキントーン修飾子を適用して挿入文字列を生成し、検索インデックスはJSONデータや配列走査で実現しています。GIF検索は外部API(Tenor/Imgur)へのHTTPリクエストを発行してサムネイルを取得し、選択時に対象URLやデータをクリップボードにコピーする流れが考えられます。API呼び出しは認証キーの有無やレート制限を扱う必要があり、レスポンスのパース、エラーハンドリング、ローカルキャッシュによる性能改善が重要です。

UI/UX面では、GNOMEシェルの拡張として動作するためレスポンスの良さとメモリフットプリント管理が求められます。検索はクライアントサイドでのフィルタリング(インクリメンタルサーチ)を使うことで即時性を確保し、サムネイルや大きなGIFは遅延読み込みで負荷を下げる設計が有効です。ビルドスクリプト(build.sh)は拡張のパッケージングや配布用ZIP作成を想定しており、buildディレクトリに成果物を出力するスタイルになっています。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • .gitignore: file
  • LICENSE: file
  • README.md: file
  • build.sh: file
  • build: dir

…他 3 ファイル

まとめ

GNOMEで使える便利な「入れ物」的クリップボード拡張。即戦力として有望。

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