BreadLog — FRC向け軽量ロギングライブラリ
概要
BreadLogはアメリカのFRCチーム(Team 5940 BREAD)向けに開発された、Javaベースの軽量ロギングライブラリです。ロボット制御ループの高頻度データを効率的に記録することを目的とし、数値(double/float)、ブール値、文字列、そしてポーズのような構造化データを簡単にログへ追加できます。実機運用だけでなくシミュレーション実行時にも使えるよう配慮されており、チーム間での再利用や改変を前提に汎用性を重視した設計がなされています。
リポジトリの統計情報
- スター数: 1
- フォーク数: 0
- ウォッチャー数: 1
- コミット数: 3
- ファイル数: 14
- メインの言語: Java
主な特徴
- 高速・低オーバーヘッドのログ収集を意識した設計
- 数値・ブール・文字列・ポーズなどの型をシンプルに記録可能
- 実機(ロボット)とシミュレーションの両方に対応
- 小規模チームでも導入しやすい軽量さと拡張性
技術的なポイント
BreadLogはFRCの特性(高頻度の制御ループ、制限されたCPU資源)を踏まえ、ログ処理による実行遅延を最小化することを目標にしています。APIはシンプルで、サブシステムごとやセンサーごとにログ項目を登録し、ループ内で値を更新するだけで記録されるような使い勝手を想定しています。出力形式はREADMEの抜粋で明示されていませんが、現場での解析を考えるとタイムスタンプ付きのCSVや軽量なシリアライズ形式をサポートしている可能性が高く、ファイルへのフラッシュやバッファリングの制御が設けられていると考えられます。.wpilibディレクトリが含まれている点から、WPILibベースのロボットプロジェクトとの統合を意図しており、シミュレーション実行時にも同じログAPIを使える点はデバッグと再現性向上に有利です。また、軽量実装のために内部データ構造はオブジェクト生成を抑え、プリミティブ配列やリングバッファ、あるいはバッチ書き出しなどを用いることでGC負荷やI/O待ちを抑える設計が取られていることが予想されます。拡張面では、数値以外の構造化データ(ポーズなど)を第一級で扱うため、座標系やユニットを意識したシリアライズ/デシリアライズや後処理ツールとの連携を想定した設計になっている点が特徴です。
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- .gitattributes: file
- .gitignore: file
- .vscode: dir
- .wpilib: dir
- README.md: file
…他 9 ファイル
リポジトリにはREADME、設定ファイル、WPILib連携用のディレクトリやエディタ設定が含まれており、Javaプロジェクトとして必要最低限の構成が整っています。実際のソースはJavaパッケージ配下にロギングAPIとユーティリティが置かれていることが想定され、導入手順・使用例・サンプルコードがREADMEや別ファイルにまとめられている可能性があります。
まとめ
FRCチーム向けの実用的で軽量なロギング基盤。導入が容易で解析に役立つ設計。
リポジトリ情報:
- 名前: BreadLog
- 説明: 説明なし
- スター数: 1
- 言語: Java
- URL: https://github.com/JamesEHart/BreadLog
- オーナー: JamesEHart
- アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/143762580?v=4
READMEの抜粋:
BreadLog
Logging framework developed by Team 5940 BREAD
BreadLog is a lightweight logging library designed for FRC teams. It provides a simple way to record robot states, sensor data, subsystem values, and poses during both real and simulation operations.
BreadLog was originally built for 5940, but is designed to be general enough for any team to integrate and modify.
Features
- High-speed logging
- Simple logging for numbers, booleans, strings, and structured pose data
- Simple …