Castari Proxy — Claude Agent SDKを既存モデルでそのまま使うプロキシ
概要
Castari Proxyは、AnthropicのClaude Agent SDK(およびClaude Code)向けに設計されたラッパー/プロキシです。開発者は既存のAgentロジックを変更することなく、モデル指定(例:OpenRouterカタログのモデル)に応じてリクエストを別のアップストリームへ中継できます。基本的な運用は、ローカルまたはアプリ側でcastari-proxyパッケージを使い、ホストされたCastari Workerにポイントするだけ。WorkerはAnthropicスタイルのMessagesリクエストを受け取り、指定されたモデル名に基づいてAnthropicあるいはOpenRouterに適切に変換して送信します。リポジトリはTypeScriptで実装され、簡単なデモやドキュメントを含みます。
リポジトリの統計情報
- スター数: 6
- フォーク数: 1
- ウォッチャー数: 6
- コミット数: 6
- ファイル数: 7
- メインの言語: TypeScript
主な特徴
- Anthropicスタイル(Messages API)を維持したまま、OpenRouter等の別プロバイダのモデルを利用可能にするプロキシ機能
- ホスト済みCastari Workerを経由してモデル名に基づくアップストリーム振り分けとリクエスト翻訳を実施
- 既存のClaude Agent SDKコードをほぼ変更せずにそのまま使える互換レイヤー
- シンプルなデモ(claude-agent-demo)とドキュメントを同梱し、導入ハードルを下げる設計
技術的なポイント
Castari Proxyの主要技術は「翻訳レイヤー」と「互換性維持」にあります。Claude Agent SDKが送るAnthropic形式のMessages(システム・ユーザ・アシスタントの区別を含む)を受け取り、指定されたモデル名に応じてリクエスト先を決め、必要な変換を施してアップストリームに転送します。例えばOpenRouterのモデルを指定した場合、WorkerはAnthropic風のメッセージ構造をOpenRouterの期待する入力にマッピングし、レスポンスを受け取ったら再度Anthropic互換の形に整形してクライアントへ返します。
TypeScriptで実装されているため型安全性があり、Node.js環境への組み込みが容易です。実装は軽量に抑えられており、プロキシが果たすべきは主にAPI変換(ヘッダー、認証トークンの差分処理、メッセージフォーマット、ストリーミングハンドリング)です。ストリーミング応答の中継やエラーマッピング(例えばアップストリームのエラーコードやフォーマットをAnthropic SDK側で期待する形へ整える)も重要な役割になります。
また、運用面ではホストされたCastari Workerにポイントするだけでよく、ユーザー側はSDKの呼び出しを変更せずに済むため既存コードの改修コストが低い点が魅力です。ドキュメントとデモ(claude-agent-demo)が同梱されており、具体的な設定例やモデル指定方法、認証方法(OpenRouterやAnthropicのAPIキーの配置など)について参照できます。設計からみて、カスタムルーティングや将来的なプロバイダ追加も容易に拡張可能な作りになっています。
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- .gitignore: file
- LICENSE: file
- README.md: file
- claude-agent-demo: dir
- docs: dir
…他 2 ファイル
(注)リポジトリは比較的小規模で、コアはプロキシラッパーとデモ・ドキュメントに集中しています。
まとめ
Anthropic互換APIを維持しつつ他のモデルプロバイダを透過的に使える、導入コストの低い実用的なプロキシ実装です(50字程度)。
リポジトリ情報:
- 名前: castari-proxy
- 説明: Use Claude Agent SDK and Claude Code with other providers/models
- スター数: 6
- 言語: TypeScript
- URL: https://github.com/castar-ventures/castari-proxy
- オーナー: castar-ventures
- アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/234291483?v=4
READMEの抜粋:
Castari Proxy
Claude Code using an OpenRouter model through Castari Proxy
Castari Proxy lets you run the Claude Agent SDK against any model—including OpenRouter catalog models—without changing your agent logic. Install the castari-proxy wrapper, point it at the hosted Castari Worker, and keep using the same SDK APIs. The worker translates Anthropic-style Messages requests to whichever upstream (Anthropic or OpenRouter) matches the model string you provide.
…