CBDify — Unreal Engine 用 Dify AI 統合プラグイン

AI/ML

概要

CBDify は Unreal Engine 5.6 向けのプラグインで、Dify の AI API をゲームやアプリ内に直接組み込むためのツール群を提供します。会話の作成・管理、ファイル(画像など)の multipart/form-data アップロード、ストリーミング応答とブロッキング応答の両対応、ブループリント/C++ からの利用、非同期のデリゲートコールバック、エラー時の自動再試行(指数退避)、およびレート制限機構など、実運用を見据えた機能が揃っています。これにより、開発者は短時間で Dify ベースのチャットボットやマルチモーダル機能を UE プロジェクトに組み込めます。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 3
  • フォーク数: 0
  • ウォッチャー数: 3
  • コミット数: 5
  • ファイル数: 3
  • メインの言語: C++

主な特徴

  • Dify API の主要エンドポイントをカバーし、会話やファイル操作を完全サポート
  • ストリーミング応答(リアルタイム表示)とブロッキング応答の両対応
  • ブループリントと C++ の両方から利用可能な API と非同期デリゲート実装
  • エラー時の自動再試行(指数バックオフ)と内蔵レート制限で安定稼働を支援

技術的なポイント

CBDify は Unreal Engine のプラグインとして実装され、UE のエコシステム(ブループリント、C++、非同期デリゲート)に馴染む形で Dify API をラップしています。設計上の主要な意図は「ゲーム側から自然に呼び出せて、かつ運用で問題になりがちな通信・再試行・スロットリングを内包すること」です。

非同期処理はデリゲート(コールバック)ベースで提供され、UI スレッドをブロックせずに API 呼び出し結果を受け取れます。これによりストリーミング応答はインクリメンタルに画面へ反映でき、チャットのようなリアルタイム体験を実現します。ファイルアップロードは multipart/form-data を用いることで画像やバイナリの送信に対応し、Dify のマルチモーダル機能を活用できます。

堅牢性の面では、エラー処理と自動再試行(指数退避戦略)を組み込んでおり、一時的なネットワーク障害や API 側のスロットリングに対してリトライを試みます。加えてレート制限ロジックを内蔵しているため、過剰なリクエストによるサーバ負荷やクォータ超過を未然に防げます。

ブループリント統合により非エンジニアでもノードベースで呼び出せる一方、C++ API を介するとより低レイテンシで細かい制御(例えば独自の会話管理やログ出力)を実装可能です。セッション管理機能(会話の作成・名前変更・削除・履歴取得)は、ゲーム内でユーザーごとの会話状態を保存・復元するのに便利です。

開発・運用上の注意点としては、UE プロジェクト側での API キー管理やマルチユーザー環境でのレート管理方針、ストリーミングデータの UI 表示設計(部分テキストの扱い)などを事前に検討しておくとスムーズに導入できます。プラグイン自体は C++ ベースで最小限のファイル構成なので、プロジェクトへの組み込みや拡張も比較的容易です。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • CBDify: dir
  • LICENSE: file
  • README.md: file

まとめ

Unreal Engine に Dify を素早く安全に組み込みたい開発者向けの実践的プラグインです。

リポジトリ情報: