ComfyUI-DINKIssTyle のカスタムノード集

AI/ML

概要

ComfyUI-DINKIssTyle は、ComfyUI 上でのワークフローを補完するために作者が必要に応じて作成したカスタムノード群をまとめたリポジトリです。主に Qwen-Image、Flux、WAN を用いるワークフローに合わせ最適化されており、特に画像のリサイズとパディング処理に関するノードを中心に提供します。デフォルトの ComfyUI ノードで手間のかかる一連の前処理(任意比率の画像をモデル入力サイズに合わせる、余白を追加してアスペクト比を維持する)や、その逆の処理(推論後に追加した余白を取り除いて元のアスペクト比に戻す)を自動化でき、実務的な効率向上を図る設計になっています。軽量で個人の作業フロー向けに作られているため、他モデルや環境で使う際は動作確認を推奨します。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 3
  • フォーク数: 0
  • ウォッチャー数: 3
  • コミット数: 16
  • ファイル数: 4
  • メインの言語: Python

主な特徴

  • 画像を元のアスペクト比を保ったまま 1024×1024 に収める「DINKI Resize and Pad Image」ノードを提供。
  • 推論後に余白(パディング)を取り除き、元のサイズ/アスペクト比に復元する「DINKI Remove Pad from Image」ノードを提供。
  • Qwen-Image、Flux、WAN を想定したワークフロー最適化。軽量で ComfyUI に組み込みやすい構成。
  • Python ベースで実装され、README/LICENSE/resource が同梱されているシンプルな配布形態。

技術的なポイント

このリポジトリの核は「入力画像のアスペクト比を維持したままモデル入力に合わせる/元に戻す」という明確な目的にあります。技術的には ComfyUI のカスタムノード仕様に準拠した Python 実装で、画像処理の実務課題を扱いやすく抽象化しています。具体的な処理フローは次のような点に配慮しています:まず、任意サイズの入力画像を受け取り、長辺・短辺の比率を計算して 1024×1024 のキャンバスに収まるようにスケールダウンまたはスケールアップを行います。この際、補間方法(リサンプリング)やエッジピクセルの扱いにより画質が変わるため、実装側で適切な補間を選べるようにしている可能性が高いです(一般的には Lanczos や Bilinear が使用されます)。次に、余白(パディング)はキャンバスの中央に配置するセンターパディングが基本で、後処理でパディング幅を記録しておくことで「Remove Pad」ノードが正確に元の画像領域を復元できます。これにより、生成結果を切り取ることなく、正確に元のアスペクト比・サイズへ戻すことが可能です。

実装上の工夫としては、ComfyUI のノード間でメタ情報(元の幅・高さ、パディングの各辺の幅、拡大縮小率など)を渡せるように設計されていることが想定されます。また、複数フレームやバッチ処理に対応するため、単一画像だけでなくリストやテンソル形式の入出力を想定したインターフェースになっている可能性があります。リポジトリは小規模でファイル数が少ないため、主要ロジックはシンプルかつ読みやすく、ComfyUI ユーザーが容易に導入・改変できるのが利点です。加えて README に「他モデルでの使用は予期しない問題を引き起こす可能性がある」との注記があり、モデル固有の前処理要件(カラーチャンネル順、正規化方法、テンソル形状など)に敏感であることが示唆されています。resource ディレクトリにはアイコンやサンプル設定など、UI 統合に必要な静的資産が含まれているものと考えられます。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • ComfyUI-DINKIssTyle: dir
  • LICENSE: file
  • README.md: file
  • resource: dir

リポジトリは非常に軽量で、カスタムノード本体とリソース、ライセンス、説明書きのみが含まれる構成です。導入は ComfyUI のカスタムノード配置手順に従い、本ディレクトリを所定のノードフォルダへ置くだけで使える設計を想定しています。

まとめ

ComfyUI の実務的な画像前処理/後処理を手早く行いたいユーザーに有用な小型ツール群です。

リポジトリ情報:

READMEの抜粋:

Introduction

This repository stores custom ComfyUI nodes that I created to solve various needs while working with ComfyUI.
These nodes are primarily designed for my own workflow using Qwen-Image, Flux, and WAN.
Using them with other models may cause unexpected issues.

Node Descriptions

DINKI Resize and Pad Image / DINKI Remove Pad from Image

DINKI Resize and Pad Image resizes an image to fit within 1024×1024 while preserving the original aspect ratio.
It…