ComfyUI PainterLongVideo — 長尺ビデオ生成ノード
概要
ComfyUI-PainterLongVideo は、ComfyUI に追加するノード群の一つで、長尺(long-form)動画の生成とセグメント間の継続性確保に特化しています。Wan 2.2 をベースにしたワークフローに組み込むことを前提に設計され、前セグメントの最後のフレームを起点にシームレスにつなげる「長尺接続」機能、フレーム間の運動振幅を制御することでスローモーションで生じる破綻を補正する motion_amplitude 相当のパラメータ、そしてグローバルなシーンコヒーレンスを意識した条件付け/管理を特徴とします。ノードは Python で実装され、サンプルワークフロー JSON が同梱されています。
リポジトリの統計情報
- スター数: 21
- フォーク数: 0
- ウォッチャー数: 21
- コミット数: 3
- ファイル数: 4
- メインの言語: Python
主な特徴
- 長尺動画のセグメント継続(前セグメントの最終フレームからシームレスに接続)
- スローモーション補正用の運動振幅制御(motion_amplitude に相当するパラメータ)
- グローバルシーンのコヒーレンス維持(全体条件付けのサポート)
- ComfyUI ノードとして簡単に統合できるサンプルワークフローを同梱
技術的なポイント
PainterLongVideo は ComfyUI のノード拡張として、長尺動画生成に伴う「フレーム間一貫性」と「セグメント間シームレス接続」の課題を扱います。実装ファイル(nodes.py)にはノード定義と入力/出力ソケット、パラメータの宣言が含まれている想定で、ノードは前フレームの潜在表現や最終フレーム画像を条件として取り込み、新セグメント生成時にそれらを初期化または条件化することで継続性を確保します。motion_amplitude のようなパラメータは、フレーム間での運動量をスケール調整してスローモーション時の過剰な変化を抑える役割を担い、必要に応じて時間的平滑化やラテント空間でのブレンド処理を行って違和感を低減します。グローバルシーンコヒーレンスは、各フレームに対して局所的なサンプリングだけでなく、シーン全体の条件(テキストプロンプトやグローバルメタデータ)を保持・伝搬することで実現される設計が示唆されています。加えて、同梱の painter-longvideo-workflows2.json はノードの接続例やパラメータ設定を示すサンプルワークフローで、ComfyUI 上ですぐに試せるテンプレートとして役立ちます。実行環境は Python ベースの ComfyUI 環境で、Wan 2.2 系列のワークフローとの互換性を前提に作られている点も技術上の重要事項です。
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- README.md: リポジトリの説明、使用法や特徴の記載(ドキュメント)
- init.py: パッケージ初期化、ComfyUI へのノード登録エントリポイント(推定)
- nodes.py: ノードの実装本体。入力/出力、パラメータ、実行ロジックを定義
- painter-longvideo-workflows2.json: ComfyUI 用のサンプルワークフロー。ノード接続例や推奨設定が含まれる
各ファイルは最小限に絞られており、nodes.py が機能のコアを担う構成です。ワークフロー JSON を参考に設定を詰めることで、実運用への導入が速く進められます。
まとめ
ComfyUI に長尺動画生成能力を追加する軽量で実用的なノード群です。
リポジトリ情報:
- 名前: ComfyUI-PainterLongVideo
- 説明: A powerful node for generating long-form videos with consistent motion, global scene coherence, and slow-motion correction in Wan 2.2-based workflows.
- スター数: 21
- 言語: Python
- URL: https://github.com/princepainter/ComfyUI-PainterLongVideo
- オーナー: princepainter
- アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/124643595?v=4
README の抜粋(要点):
- 長尺接続:前セグメントの最後のフレームからの継続
- スローモーション補正:motion_amplitude による制御
- Wan 2.2 ベースのワークフロー互換と ComfyUI ノードとしての利用想定
参考として、導入前には ComfyUI と Wan 2.2 系ワークフローの基礎を確認し、サンプルワークフローを試してから本番データに適用することを推奨します。