Godot 4用コンポジターエフェクトによるレンズフレアとゴッドレイの実装

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概要

「compositor-effect-lens-effects」は、Godot 4のレンダリングパイプラインに直接フックして動作するコンポジターエフェクトとして、リアルなレンズフレアとゴッドレイを実装したオープンソースのライブラリです。Godot 4のシェーダー機能を活用して低レベルに描画効果を制御できるため、光源周りのビジュアル表現を大幅に向上させることが可能です。作者のテスト環境はGodot 4.5 betaのカスタムビルドで、軽量設計かつ拡張性も備えています。ゲームやシミュレーションなど、光学効果を強調したいプロジェクトに最適なツールです。

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リポジトリの統計情報

  • スター数: 2
  • フォーク数: 0
  • ウォッチャー数: 2
  • コミット数: 5
  • ファイル数: 4
  • メインの言語: GDScript

主な特徴

  • Godot 4のコンポジターエフェクト機能を活用し、レンダリングパイプラインに直接介入
  • レンズフレアとゴッドレイ(神光)のリアルな光学効果をシェーダーで実装
  • Godotのシェーダーデータ(scene_data.glsl)との連携により、シーン情報を活用可能
  • 軽量かつ拡張しやすい構成で、カスタムビルドGodot 4.5 betaにて動作検証済み

技術的なポイント

本リポジトリの最大の技術的特徴は、Godot 4の新機能である「コンポジターエフェクト」によって、ゲームエンジンのレンダリングパイプラインに直接介入している点です。従来のポストプロセス効果とは異なり、コンポジターエフェクトはGodotのシェーダーシステムと密接に連携し、シーンの深度やライト情報などの内部データを活用しやすい構造を持っています。

レンズフレアはカメラレンズの反射や屈折によって生じる光のアーティファクトであり、リアルな表現には光源の位置や強度、視点の変化に応じた動的な描画処理が求められます。このライブラリは、シェーダー内で光源のスクリーンスペース座標を計算し、複数のフレア要素(リングやゴースト、ハローなど)を重ね合わせることでリアルなフレアを生成しています。

また、ゴッドレイ(神光)は光が物体の影を透過し、空気中の微粒子に反射して放射状の光線を形成する現象です。これを再現するために、シーンの深度情報を利用し光の減衰や遮蔽効果を計算、視点に合わせて動的に光線を生成しています。これにより、光源周辺に自然な神秘的な光の筋が浮かび上がる表現が実現できます。

さらに、本リポジトリはGodotのシェーダーインクルードファイル(scene_data.glsl)を利用しており、これはGodotエンジン自身がシーン情報を管理するために使うシェーダーデータ定義です。これにより、ユーザーは自作のシェーダーコードでエンジン内部の情報を容易に参照し、細かな調整や拡張が行いやすくなっています。

実装はGDScriptをメインにしており、Godotの標準的なスクリプト言語なので導入の敷居は低いです。ファイル数も少なくシンプルな構成で、必要に応じてカスタマイズや他のエフェクトとの組み合わせも容易です。Godot 4.5 betaのカスタムビルドにて動作確認されているため、最新のGodot環境での利用が想定されています。

これらの技術的特徴により、本ライブラリはGodot 4の強力な描画拡張性を活かしつつ、ゲームやインタラクティブアプリケーションの光学表現をワンランク上に引き上げることができます。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • LICENSE: ライセンスファイル
  • README.md: プロジェクトの説明および使用方法
  • addons: コンポジターエフェクト用のシェーダーやスクリプトが格納されたフォルダ
  • media: サンプル画像やデモ用のメディアファイルを格納

このシンプルな構成により、Godotプロジェクトへの組み込みやカスタマイズがスムーズに行えます。

まとめ

Godot 4の先進的なコンポジターエフェクトを活用し、リアルなレンズフレアとゴッドレイを実装した軽量で拡張性の高いライブラリ。

リポジトリ情報: