DiscordRAT — Discord経由のリモート管理ツール(Python製)
概要
DiscordRATは、DiscordプラットフォームをC2(コマンド&コントロール)チャネルとして用いるリモート管理ツールです。Python3で書かれており、READMEによれば20以上のポストエクスプロイト用モジュールを備えています。コードは比較的シンプルな構成で、主要なロジックが単一のスクリプトにまとまっているため解析しやすく、セキュリティ研究やマルウェア解析の題材として有用です。制作者は教育目的での使用を強調しており、悪用に対する免責文言が記載されていますが、実運用や配布は法的リスクを伴います。
リポジトリの統計情報
- スター数: 59
- フォーク数: 0
- ウォッチャー数: 59
- コミット数: 30
- ファイル数: 3
- メインの言語: Python
主な特徴
- DiscordをC2チャネルに利用したリモートコマンド実行機能
- 20以上のポストエクスプロイト(事後操作)モジュールを備える
- シンプルで単一スクリプト中心の構成(解析や学習に向く)
- Python3ベースで依存関係はrequirements.txtに集約
技術的なポイント
このプロジェクトの核心は「Discordを介したコマンド伝達」と「モジュール群による事後操作」にあります。実装はPython3で統一され、主要な実行ロジックはDiscordRAT.pyに集中しているため、フローの追跡や機能の抽出がしやすい構造です。外部通信はDiscord APIを経由するため、C2トラフィックは一般的なDiscordボットの通信に紛れる形になりうる点が特徴です。READMEが示すように複数のポストエクスプロイトモジュール(情報収集、コマンド実行、ファイル操作など想定)を備えており、モジュール化によって機能追加や解析の切り分けがしやすい設計です。requirements.txtに依存ライブラリが明示されているため解析環境の再現は容易ですが、実行や配布には倫理的・法的責任が伴うため、研究目的でも隔離環境(サンドボックス)での動作確認や静的解析を推奨します。また、単一スクリプト中心であるためコード上の危険なAPI呼び出しや通信フローを追うことで挙動の把握がしやすく、防御側の検知ルール作成やサンプルの分類に役立ちます。
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- DiscordRAT.py: file
- README.md: file
- requirements.txt: file
まとめ
研究・解析教材として有用だが、実運用や配布は法的・倫理的に問題があるため厳重な注意が必要。
リポジトリ情報:
- 名前: DiscordRAT
- 説明: Discord Remote Administration Tool fully written in Python3
- スター数: 59
- 言語: Python
- URL: https://github.com/sandd75/DiscordRAT
- オーナー: sandd75
- アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/137639107?v=4
READMEの抜粋(要旨): このプロジェクトはDiscordをコントロールチャネルとするRATの実装で、20以上のポストエクスプロイトモジュールを搭載する。作者は教育目的の使用を強調しているが、環境設定やボットの権限付与に関する記載があり、悪用は重大な法的リスクを伴う点に注意が必要。