DOCX 画像圧縮ツール（docx_compressor）

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DOCX 画像圧縮ツール（docx_compressor）

DOCX 画像圧縮ツール（docx_compressor）

軽量でクロスプラットフォームなGUIツール「DOCX Compressor」は、Word（.docx）ファイル内の画像を自動検出して圧縮・リサイズすることで文書の容量を大幅に削減します。Windows（コンソール非表示）とLinux（Wayland/X11）をサポートし、画像品質（1〜100）や最大幅を調整可能。文書のテキストやスタイルは保持し、日本語表示のためにNoto Sans CJKを同梱しています。レポートや論文、申請書類のアップロード対策に適したツールです。

https://github.com/adysec/docx_compressor

概要

DOCX Compressor は、.docx（Word）ファイル内に含まれる画像をターゲットにしてサイズを小さくする軽量なデスクトップアプリケーションです。ユーザーは画質（1〜100）や最大幅（ピクセル）を指定するだけで、内部の画像を自動検出して再エンコード／リサイズし、文書の構造やテキスト、スタイルに影響を与えずに書類容量を減らせます。Windows と Linux の両環境を想定したクロスプラットフォーム対応で、日本語表示用フォントを同梱するなど利用しやすさにも配慮されています。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 11
  • フォーク数: 10
  • ウォッチャー数: 11
  • コミット数: 3
  • ファイル数: 4
  • メインの言語: Rust

主な特徴

  • 自動画像検出とインライン圧縮：DOCX 内の media フォルダを走査して画像を抽出し、指定の品質と最大幅で再エンコード／リサイズする。
  • ユーザー調整可能なパラメータ：圧縮品質（1–100）と最大幅を指定して、画質と容量のバランスを調整可能。
  • 文書構造を保持：画像ファイルのみを置換し、テキストやスタイル、段落構成等には影響を与えないため安心して処理できる。
  • クロスプラットフォームと日本語対応：Windows（コンソール非表示）と Linux（Wayland/X11）をサポートし、Noto Sans CJK を同梱して日本語表示に対応。

技術的なポイント

DOCX は実体として ZIP アーカイブであり、画像は通常 “word/media” 以下に格納されます。本ツールはこの仕組みを利用して、.docx を展開せずとも（あるいは一旦展開して）内部の画像ファイルを列挙・抽出し、画像処理を行った後に同じパスで置換して再パッケージするワークフローを採っています。画像処理では一般的に次の操作が行われます：画像タイプ判定（JPEG/PNG 等）、最大幅に基づくリサイズ（アスペクト比維持）、および指定品質での再エンコード。これにより写真系の画像は JPEG 再圧縮で大幅に容量を削減でき、スクリーンショットやイラスト系は必要に応じて PNG の最適化や JPEG 変換でバランスを取ります。

言語に Rust を選んでいる点は、バイナリ単体配布の容易さ、高速な処理、メモリ安全性の確保という利点につながります。GUI はクロスプラットフォームを意識した実装で、Windows ではコンソールウィンドウを非表示にしてネイティブ感を出し、Linux では Wayland と X11 の双方を考慮して動作する設計になっています。また日本語表示のために Noto Sans CJK を同梱しているため、フォント依存による表示崩れを避けられます。

さらに、実運用上の注意点としては、ベクター画像（SVG/EMF）や埋め込みオブジェクト、透過情報の扱い、アニメーション GIF の扱いなどはケースバイケースであり、ツールは主にラスタ画像（JPEG/PNG 等）を対象としている点を理解しておく必要があります。加えて、再圧縮に伴い画質の劣化が生じるため、品質パラメータの調整や元ファイルのバックアップを推奨します。Rust のエコシステム内の画像処理ライブラリや ZIP ハンドリングライブラリを組み合わせることで、軽量かつ効率的な実装が可能になっています。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ：

  • Cargo.lock: file — 依存関係の固定ファイル。ビルド再現性のために使用。
  • Cargo.toml: file — プロジェクトメタ情報と依存クレートを定義。バイナリ名やビルドターゲット等もこちらで管理。
  • README.md: file — 機能概要、使用方法、対応環境などの説明ドキュメント。インストール手順や実行方法、注意点が記載されているため利用前に参照。
  • src: dir — ソースコード本体。GUI の初期化、DOCX の走査・画像処理・再パッケージ処理、設定（品質・最大幅）の入力取り扱いなどのロジックが実装されている箇所。

この構成はシンプルで、ビルドと配布が容易です。Cargo を用いたビルドで単一の実行ファイルを生成し、そのまま配布できる形式が想定されています。

まとめ

軽快で実用的な DOCX 内画像圧縮ツール、業務文書の容量削減に有用。

リポジトリ情報：