easy_profilerによるC++関数の簡単な実行時間計測
概要
easy_profilerはC++で書かれた関数やコードブロックの実行時間を簡単に計測できるプロファイリングツールです。マクロを利用してコード内に計測ポイントを埋め込み、ナノ秒単位の高精度な時間計測を実現します。軽量かつシンプルな設計で、複雑な設定なしにすぐ使い始められるため、パフォーマンスのボトルネック検出や最適化に適しています。ログは実行時に標準出力に出力され、計測結果を手軽に確認可能です。
リポジトリの統計情報
- スター数: 3
- フォーク数: 0
- ウォッチャー数: 3
- コミット数: 3
- ファイル数: 4
- メインの言語: C++
主な特徴
- マクロを使ったシンプルなAPIで関数やスコープの実行時間を計測
- ナノ秒単位の高精度な時間計測をサポート
- 依存性がなく軽量なため、既存プロジェクトへの組み込みが容易
- 実行時に標準出力へ計測結果を表示し、即座にパフォーマンスを把握可能
技術的なポイント
easy_profilerはC++のマクロ機能を活用し、コード内の特定の関数やスコープを簡単に計測対象としてマークできる点が最大の特徴です。ユーザーはEASY_PROF_SCOPEマクロを使い、計測したい関数名や任意のラベルを指定するだけで、その範囲の処理時間をナノ秒単位で計測できます。
計測は高解像度クロックを利用しており、std::chronoのhigh_resolution_clockに基づく独自のタイマーで実装されています。これにより、ミリ秒やマイクロ秒よりもさらに細かいナノ秒単位での計測が可能となり、微細なパフォーマンス差を検出しやすくなっています。
また、依存ライブラリを持たずに単一のヘッダと簡単な実装ファイルで構成されているため、他のライブラリと競合しにくく、小規模から大規模プロジェクトまで幅広く利用可能です。計測結果は実行時にコンソール上に直接出力され、開発中にリアルタイムでパフォーマンス状況を把握できます。計測結果のフォーマットも見やすく、関数名や処理時間を明示的に表示してくれます。
さらに、計測精度の調整も可能で、ナノ秒だけでなくマイクロ秒などユーザーのニーズに応じて切り替えられます。これにより、計測コストと精度のバランスを調整できる点も利便性を高めています。
設計面では、C++のスコープベースのリソース管理(RAII)パターンを利用し、スコープの開始時にタイマーを起動、終了時に自動的に計測終了処理を行うため、計測漏れや手動停止忘れのリスクを低減しています。これにより、コードの可読性を損なわずにプロファイリングを実現できる点が開発者にとって大きなメリットです。
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- .gitignore: Git管理対象外の設定ファイル
- LICENSE: ライセンス情報
- README.md: プロジェクトの説明と使用方法
- include: ヘッダファイルを格納するディレクトリ
まとめ
シンプルかつ高精度なC++向けプロファイラとして有用。
リポジトリ情報:
- 名前: easy_profiler
- 説明: Easily time your c++ functions
- スター数: 3
- 言語: C++
- URL: https://github.com/mazanius/easy_profiler
- オーナー: mazanius
- アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/129594988?v=4