Face_Toon_Shader:Godotで顔のトゥーンシェーダーを実現するライブラリ

Library

概要

Face_Toon_Shaderは、Godotエンジン上で顔のトゥーンシェーダー表現を実現するためのライブラリです。特徴的なのは、従来の法線を直接改変して陰影を作る方法ではなく、影マップテクスチャを用いることで高速化と簡素化を図っている点です。追加テクスチャは1枚のみで、既存モデルのUVに合わせてオリジナルの影マップを作成できるため、様々なキャラクターに適用可能。さらに、シェーダーのパラメータを管理するスクリプトも含まれており、手軽に調整を行いながら高品質なトゥーン表現を実現します。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 6
  • フォーク数: 1
  • ウォッチャー数: 6
  • コミット数: 5
  • ファイル数: 20
  • メインの言語: GDShader

主な特徴

  • 法線の改変を行わず、影マップテクスチャを使った高速なトゥーンシェーダー
  • 追加テクスチャは1枚のみで済み、モデルのUVに合わせてカスタマイズ可能
  • シェーダーパラメータ制御用スクリプトを同梱し、調整が容易
  • GodotエンジンのGDShader言語を用いた軽量かつ実用的な実装

技術的なポイント

Face_Toon_Shaderの最大の技術的特徴は、顔の陰影表現において従来の「法線を直接改変して陰影を表現する」手法から脱却し、「影マップテクスチャを活用する」アプローチを採用している点にあります。通常、トゥーンシェーダーで顔の陰影を強調する場合、モデルの法線ベクトルを操作し、光の当たり方を改変することで独特の陰影を作り出します。しかしこの方法は計算コストが高く、モデルの形状やUV展開に依存しやすいという課題がありました。

本プロジェクトでは、影マップテクスチャを1枚用意し、これをシェーダー内で参照することで顔の陰影を再現します。影マップは、モデルのUV座標と対応付けて作成されるため、既存のモデルに対しても簡単に適用可能です。これにより、法線改変のコストを削減しながら、トゥーン調のシャープな陰影を表現できます。

また、シェーダーのパラメータは専用のスクリプトで一括管理されており、ユーザーはシーン内でパラメータを調整するだけで表現の微調整が可能です。これにより、ゲーム開発やアニメーション制作の現場での使い勝手が向上しています。GDShader言語を用いた実装は軽量でありつつ、Godotのレンダリングパイプラインにスムーズに統合できる点も魅力です。

さらに、プロジェクトにはデフォルトの影マップテクスチャが含まれており、これを利用すればゼロから影マップを作成しなくてもすぐに試せるため、開発の初期段階から効果を確認しやすいという利点もあります。全体として、Face_Toon_Shaderはシンプルながら効果的なトゥーンシェーダー表現を実現し、Godotユーザーのニーズに応える工夫が凝らされたライブラリと言えるでしょう。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • .editorconfig: エディタ設定ファイル
  • .gitattributes: Git属性設定ファイル
  • .gitignore: Git無視ファイル指定
  • LICENSE: ライセンス情報
  • README.md: プロジェクト概要と使い方

その他16ファイル:

  • シェーダーファイル(.gdshader拡張子)
  • 影マップテクスチャ
  • シェーダーパラメータ制御用スクリプト(GDScript)
  • サンプルシーンやデモ用リソース

これらのファイルが揃い、Godotプロジェクトとしてそのまま読み込み・実行可能な状態が整っています。

まとめ

影マップテクスチャを使った効率的な顔トゥーンシェーダー実装。

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