ArduinoとSi4713を用いたFMトランスミッター

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概要

「FM-Trasmitter」は、Arduino UNOとSi4713チップを組み合わせたFM送信機のオープンソースプロジェクトです。Si4713はSparkFunが提供するブレイクアウトボードに搭載されており、低コストかつ高性能なFM送信を可能にします。このシステムは、ラインレベルのオーディオ入力を受け取り、87.5~108MHzのFM周波数帯で音声を送信します。加えて、RDS機能を実装しているため、送信中にテキスト情報(局名や曲名など)をラジオ受信機に表示可能です。C++で開発されており、Arduino IDEで簡単に扱えます。DIY無線機器やオーディオ愛好家にとって魅力的なリポジトリです。

GitHub

主な特徴

  • Arduino UNOとSi4713ブレイクアウトボードを使用したFM送信機
  • 87.5~108MHzのFMバンドでラインレベル音声を送信可能
  • RDS(Radio Data System)機能を搭載しテキスト情報も送信
  • C++で実装されており、Arduino IDEで容易に開発・改良可能

技術的なポイント

本プロジェクトで中心となるのは、Si4713チップの活用です。Si4713は低消費電力でFM送信が可能なICで、SparkFunのブレイクアウトボードとして提供されているため、Arduinoとの接続が容易です。Arduino UNOは制御用マイコンとして動作し、Si4713に対してI2C通信を介して周波数設定や送信パラメータの制御を行います。

オーディオ信号はラインレベルで入力され、Si4713の内部のモジュレーターによってFM変調されます。Arduino側のファームウェアは、周波数切り替えやRDSデータの管理、送信開始・停止の制御を担当。RDS機能では、局名や曲名などのテキスト情報を特定のビットレートでFM信号に埋め込み、対応受信機に表示させることが可能です。これにより、単なる音声送信に加え、放送局としての体裁を整えた運用ができます。

C++で書かれたコードは、Arduino IDEでビルド・書き込みができ、ユーザーが自分のニーズに合わせて機能拡張やUI追加がしやすい設計です。例えば、送信周波数の変更、音質調整、RDSのカスタマイズなどが考えられます。ハードウェア面では、Si4713の電源供給やI2C接続、オーディオ入力回路の設計が重要で、SparkFun製品との組み合わせで安定した動作が実現されています。

また、FM送信機としての法規制に注意しつつ、DIY用途や実験用として最適な設計です。低コストかつシンプルな構成で、Arduino初心者にも取り組みやすい点も魅力です。これにより、無線通信やオーディオ信号処理の学習教材としても活用できるでしょう。

まとめ

ArduinoとSi4713で手軽に作れる高機能FM送信機プロジェクトです。