GoStore - Go言語で実装したシンプルなRedis互換キーバリューストア

Data

概要

GoStoreはGo言語によって一から構築されたミニマルなRedis風キーバリューストアです。TCP上でRedisの基本コマンドを模倣し、SETやGETといったキーバリュー操作の他、ハッシュ操作もサポート。通信はRedisで標準的に使われるRESP(REdis Serialization Protocol)で行われます。さらにAOF(Append Only File)方式による永続化機能を実装し、データの損失を防止。シンプルながらスレッドセーフ設計で複数クライアントからの同時アクセスも安全に処理可能です。学習用や小規模なプロジェクト向けに適した軽量なRedis代替として活用できます。

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リポジトリの統計情報

  • スター数: 4
  • フォーク数: 0
  • ウォッチャー数: 4
  • コミット数: 9
  • ファイル数: 6
  • メインの言語: Go

主な特徴

  • Redisの基本コマンド(SET、GET、HSET、HGET、PING等)をサポート
  • Redisの通信プロトコルRESPをTCPで実装
  • データ永続化のためのAppend Only File(AOF)方式を導入
  • スレッドセーフな設計で複数クライアントの同時アクセスに対応

技術的なポイント

GoStoreはGo言語の特徴を活かしつつ、Redisの基本機能をシンプルかつ効率的に実装しています。通信にはRedisが採用しているRESPプロトコルをTCPサーバー上で再現。これにより、既存のRedisクライアントツールからの接続・操作も理論上可能です。Goの標準ライブラリを駆使してTCPのリスナーを立て、クライアントからのコマンドをパースし、適切なレスポンスを返す仕組みを構築しています。

データ構造はインメモリのマップを中心に設計。単純なキー・バリュー型のデータだけでなく、ハッシュ構造もサポートし、Redisのデータモデルの一端を担います。状態管理においては複数ゴルーチンからの同時アクセスが想定されるため、Goのsyncパッケージを活用したロック機構でデータ競合を防止。これにより安全な並行処理を実現しています。

永続化面ではAOF(Append Only File)方式を採用。操作ログを逐次ファイルに追記することで、サーバー停止後もリカバリ可能な仕組みを備えています。AOFはRedisの代表的な永続化手法の一つであり、この方式をGoで模倣することで耐障害性の向上を図っています。

コードの構成もシンプルで、TCPハンドラ、AOF処理、コマンド解析など機能ごとにファイルが分かれているため理解しやすいです。Goのコードスタイルに則り、コメントも適切に配置されているため拡張や改良がしやすく、Redisの挙動を学習したいエンジニアには貴重なリソースとなります。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • .gitignore: Git管理対象外のファイル設定
  • aof.go: AOF永続化処理の実装
  • handler.go: TCP接続とコマンド処理のハンドラ
  • main.go: サーバー起動およびメインループ
  • readme.mkd: プロジェクトの説明ドキュメント

その他1ファイルを含む計6ファイルで構成されており、シンプルな構造で学習用途に適しています。

まとめ

Go言語でRedisの基本機能を手軽に体験できる軽量ストア。

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