Granite - ターミナルでグラフを描画するHaskellライブラリ
概要
Graniteは、Haskellのbaseパッケージにのみ依存したターミナル描画用のグラフ作成ライブラリです。GUIや外部ライブラリを必要とせず、純粋にコンソール上で散布図、ヒストグラム、棒グラフ、円グラフなど多様なプロットを生成できます。シンプルな設計によりインストールや利用が容易であり、Haskellプログラム内で直接データの可視化を行いたい開発者に適しています。READMEには実際の描画例も掲載されており、実用性の高さがうかがえます。
リポジトリの統計情報
- スター数: 8
- フォーク数: 0
- ウォッチャー数: 8
- コミット数: 4
- ファイル数: 9
- メインの言語: Haskell
主な特徴
- Haskellのbaseパッケージのみを依存とする軽量設計
- ターミナル上に散布図、ヒストグラム、棒グラフ、円グラフなど多彩なグラフを描画可能
- 追加の外部ライブラリやGUI環境が不要で手軽に利用できる
- サンプルコードが豊富で使い方が理解しやすい
技術的なポイント
GraniteはHaskellの標準ライブラリのみを利用してターミナル上のテキスト描画を行う点が最大の特徴です。これにより導入コストが低く、依存関係の衝突や複雑な環境設定を避けられます。描画はANSIエスケープコードや文字ベースの座標指定により行われ、限られた表示領域内で見やすいグラフを表現する工夫がなされています。
内部的には、データの正規化やスケーリング、座標変換の処理を実装し、入力された数値データを適切な位置にプロットできるようにしています。散布図やヒストグラムでは軸の目盛りやラベルも自動生成し、視認性を高めています。棒グラフや円グラフでは文字の塗りつぶしや区切り線を用いて視覚的に分かりやすいチャートを作成可能です。
APIはシンプルに設計されており、関数呼び出しだけでグラフの種類やデータを指定して出力まで完結します。これによりHaskellコード内でのデータ解析やログ解析結果の可視化に気軽に組み込めるのが利点です。さらに、描画結果は標準出力に直接表示されるため、スクリプトやCLIツールの一部としても利用しやすくなっています。
Graniteはまだ開発途上の段階であるものの、基本的なプロット機能は十分に整っており、軽量で拡張性の高いターミナルベースのグラフライブラリとして今後の発展が期待されます。
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- .gitignore: Git管理対象外ファイルの指定
- CHANGELOG.md: 更新履歴の記録
- LICENSE: ライセンス情報
- README.md: プロジェクト概要と使用例の説明
- app: アプリケーションコードのディレクトリ
- src: ライブラリ本体のHaskellソースコード
- static: サンプル画像やドキュメント用の静的ファイル
- granite.cabal: Cabalビルド設定ファイル
- Setup.hs: Cabalセットアップスクリプト
まとめ
Haskell環境で手軽に使えるターミナルグラフ描画ライブラリ。
リポジトリ情報:
- 名前: granite
- 説明: A library for producing terminal plots.
- スター数: 8
- 言語: Haskell
- URL: https://github.com/mchav/granite
- オーナー: mchav
- アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/10537221?v=4