InstructX(統一視覚編集向けMLLMガイダンス)

AI/ML

概要

InstructXは、マルチモーダル大規模言語モデル(MLLM)のガイダンスを用いて「視覚編集(visual editing)」タスクを統一的に扱うことを目指す研究の公式実装です。論文タイトルは「InstructX: Towards Unified Visual Editing with MLLM Guidance」で、著者らは様々な編集指示(例:オブジェクト除去、色調変更、構図修正、テキストによる局所編集など)を単一の枠組みで実行できることを示そうとしています。本リポジトリには現状 README が含まれ、論文の実装や追試を始めるためのエントリポイントとして機能します。実用的には、MLLM が編集手順やマスク生成、パラメータ調整などを指示し、背後の画像生成/編集モジュールがその指示に従って変換を行うという設計思想が中心です。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 9
  • フォーク数: 0
  • ウォッチャー数: 9
  • コミット数: 4
  • ファイル数: 1
  • メインの言語: 未指定

主な特徴

  • MLLM を中心に据えた「指示駆動型(instruction-driven)」視覚編集フレームワークの公式実装を標榜。
  • 論文実験の再現と拡張を見据えたエントリポイント(README・実装指針)。
  • 視覚編集タスクを単一パイプラインで扱う「統一化」の試み。
  • 現時点では軽量なリポジトリ構成であり、今後のコード追加・モデル公開を想定。

技術的なポイント

InstructX の中心概念は「MLLM を使って編集の意図を理解し、編集モジュールへ具体的な操作指示を与える」点にあります。具体的には次のような技術的要素が論点になります(README と論文タイトルから汲み取れる想定設計):

  • MLLM による命令理解と手順生成:自然言語で与えられた編集要求(例:「左上の赤いボールを消して背景を補完して」)を受け、どの領域を編集するか(マスク)、どの編集アルゴリズムを使うか(inpainting / color transfer / style transfer 等)、パラメータや追加プロンプトをどう設定するかを生成する役割を担います。MLLM の出力は編集モジュールへの「行動計画」として機能します。

  • 統一フォーマットによるタスク抽象化:多様な視覚編集タスクを一つのプロンプトフォーマットやAPIで扱えるように抽象化することが目標です。これにより、単一のフレームワークでマスク生成、テキスト指示からの変換、局所補完などを連携させられます。

  • 編集モジュール(バックエンド)の分離と連携:実際のピクセル変換は既存の画像生成/編集モデル(diffusionベースのinpainting、GANやCNNベース補完器、あるいはレイトレース的調整器)で行い、MLLMはそれらを制御・調整します。こうした分離により、最新の生成器や専用モデルを差し替えて性能改善が可能になります。

  • データとチューニング:統一的に編集能力を学習するには、多様な編集指示と対応する編集ペア(入力画像・指示・期待出力)が必要です。論文は合成データや人間アノテーションの混合、あるいはチェーン・オブ・ソート(手順生成)に基づく微調整を用いてMLLMと編集器の協調を図ることを想定しています。

現状のリポジトリは最小構成で、詳細実装やモデルチェックポイントは含まれていない可能性が高いですが、論文で提示された実装方針(MLLMガイダンス、統一プロンプト設計、編集パイプラインの分離)は研究的・実用的に示唆に富みます。再現実験を行う場合は、MLLM(例:LLaMA系のマルチモーダル版やOpenAIのマルチモーダルAPI)、編集バックエンド(inpainting/diffusion実装)、および編集タスクを記述するデータセットの整備が必要です。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • README.md: file

まとめ

MLLMで指示を解釈し視覚編集を統一的に扱う試み。実装はこれから整備される段階。

リポジトリ情報:

READMEの抜粋:

InstructX

Official implementation of InstructX: Towards Unified Visual Editing with MLLM Guidance

Chong Mou, Qichao Sun, Yanze Wu, Pengze Zhang, [Xinghui Li](https://crayon-shinchan.github.io