ip2loc - IPアドレスからロケーションを特定するシェルスクリプト
概要
ip2locは、IPアドレスを指定することで、そのIPが割り当てられている地理的なロケーションを特定できるBashスクリプトツールです。IANA(Internet Assigned Numbers Authority)が公開しているIPv4アドレス割り当て情報を元に、IPレンジ単位で国や地域の判別を行います。シンプルな構成で、Shell環境があればすぐに利用可能。大規模なデータベースや外部APIを必要とせず、ローカル環境で高速かつ軽量にIPロケーション判定を行える点が特徴です。サーバー管理やネットワーク解析、アクセスログの地理的分析に活用できます。
リポジトリの統計情報
- スター数: 6
- フォーク数: 0
- ウォッチャー数: 6
- コミット数: 10
- ファイル数: 3
- メインの言語: Shell
主な特徴
- IANAのIPv4割り当てデータを活用したIPロケーション判定
- Shellスクリプトのみで構成されており、外部依存が少ない
- ローカル環境に展開して使用可能で、ネットワーク不要
- シンプルかつ軽量でカスタマイズしやすい設計
技術的なポイント
ip2locは、IPアドレスを特定の地理的ロケーションにマッピングするためのデータソースとして、IANAが提供するIPv4アドレス割り当て情報を利用しています。IANAデータはIPアドレスの割り当てを管理する信頼性の高い情報で、国ごとや地域ごとにIPレンジが記載されています。このリポジトリでは、IANAのIPv4データをZIP圧縮ファイルとして管理し、スクリプト内でこれらの情報を活用しています。
スクリプトはShell言語で書かれており、UNIX系システムでの利用を想定しています。Bashでの実装により、PythonやPerlなどの追加ランタイムを必要とせず、標準的なLinux環境においてそのまま動作可能です。これは、サーバー管理者が追加パッケージのインストールなしに導入できるという利点を持ちます。
技術的には、IPアドレスを受け取り、スクリプト内に定義されたIPレンジリスト(/etc/geo/data/mark配下のファイル群)と照合して、該当するIPレンジを特定します。照合にはIPの範囲判定が必要なため、IPを整数値に変換し、各IPレンジの開始・終了アドレスと比較する仕組みが組み込まれています。範囲指定ごとにファイルが分かれており、8ビット、16ビット、24ビット、32ビット単位でIPブロックを管理。これにより効率的な検索が可能です。
また、スクリプト内のパス設定はローカル環境に合わせてカスタマイズできるよう設計されています。READMEにはパス修正に関する説明があり、導入先のディレクトリ構造に合わせて柔軟に運用可能です。例えば、/usr/local/bin/ip2locのような標準的な実行パスや、データファイルの格納場所を変更することもできます。
このように、ip2locはデータベースを持たずに、シンプルなファイル群とBashスクリプトでIPロケーション判定を完結させている点が最大の技術的特徴です。大規模な外部APIや重いDBの導入が難しい環境で、ローカル完結型のIP判定ツールを求めるユーザーにとって魅力的なソリューションとなっています。
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- README.md: プロジェクトの概要や導入・利用方法を記載したドキュメント
- iana.ipv4.zip: IANAが公開するIPv4割り当て情報の圧縮ファイル。IPレンジの元データとして使用
- ip2loc: IPアドレスからロケーションを判定するメインのShellスクリプトファイル
まとめ
軽量で導入が容易なIPロケーション判定ツール。
リポジトリ情報:
- 名前: ip2loc
- 説明: ip to location bash
- スター数: 6
- 言語: Shell
- URL: https://github.com/cresky-github/ip2loc
- オーナー: cresky-github
- アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/52242290?v=4