Kotlin DSV — 区切り文字付きデータ(DSV)を扱うKotlinマルチプラットフォームライブラリ

Library

概要

Kotlin DSVは、区切り文字付き値(Delimiter-Separated Values、例えばCSVやTSV)をKotlinで読み書きするためのマルチプラットフォームライブラリです。Maven Centralで配布され、Kotlin MultiplatformプロジェクトとしてJVM/JS/Nativeなどで利用可能なことを謳っています。ライブラリはパーサーとシリアライザーを提供し、デリミタ、クォート、エスケープ方式をカスタマイズできるよう設計されています。シンプルなAPIでストリーミング処理やバッファリングの制御が可能なため、大きなファイルを扱うワークロードにも適応します。軽量で依存が少なく、テストやCI向けの設定ファイルも含まれています。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 7
  • フォーク数: 0
  • ウォッチャー数: 7
  • コミット数: 11
  • ファイル数: 24
  • メインの言語: Kotlin

主な特徴

  • Kotlin Multiplatform対応:JVM/JS/Nativeでの利用を想定したビルド設計。
  • 柔軟なフォーマット設定:区切り文字、クォート、エスケープをカスタマイズ可能。
  • ストリーミングとバッファリング:大きなDSVファイルを効率的に読み書き。
  • Maven Central配布とライセンス明示:ライブラリが公開されており、商用利用に向けた情報がある。

技術的なポイント

Kotlin DSVは「シンプルさ」と「移植性」を重視した実装が特徴です。Kotlin Multiplatformを採用しており、共通コードでパーサー/シリアライザのコアロジックを持ち、各プラットフォーム固有の入出力層のみを分離している設計が想定されます。これにより単一APIで複数ターゲットをサポートし、プロジェクトの再利用性を高めています。

パース機能はストリーミング指向で、行ごとに処理するAPIやレコード単位での反復処理を提供している可能性が高く、メモリに全件を読み込まない設計は大きなファイルを扱う際に有利です。区切り文字(カンマ、タブ等)の変更やクォート文字の指定、エスケープ方式の切り替えを設定できることで、CSVのバリエーション(RFC4180準拠のものから非標準フォーマットまで)に対応できます。

型変換やマッピングのサポートがある場合、Row→データクラスへの変換ヘルパーや、ヘッダ行を利用したキー指定アクセスなどが便利です。READMEのバッジ表示からMaven Centralに公開されていることが分かるため、Gradle/Mavenから容易に依存を追加できます。テストや品質管理のための設定ファイル(.pre-commit-config.yamlやCI用ディレクトリ)も含まれており、安定運用を意識したリポジトリ構成です。

拡張性の面では、独自のデリミタやフォーマッタをプラグイン的に差し替えられる設計だと、特殊要件(例:パイプ区切り、固定幅混在)のデータ処理にも適用できます。パフォーマンス面はKotlinでの文字列処理とバッファ制御に依存するため、内部でバイト単位の読み書きやバッファ再利用を行っていれば高速に動作します。ライセンス表記もあり、OSSとしての利用条件が明確です。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • .editorconfig: file
  • .gitattributes: file
  • .github: dir
  • .gitignore: file
  • .pre-commit-config.yaml: file

…他 19 ファイル

(典型的には、src/commonMain/kotlin にコアロジック、src/jvmMain などにプラットフォーム固有実装、build.gradle.kts や settings.gradle.kts、README、LICENSE が含まれます)

まとめ

KotlinでクロスプラットフォームにDSVを扱いたい開発者にとって、軽量で扱いやすい選択肢です。

リポジトリ情報:

READMEの抜粋:

Kotlin DSV

Maven Central Version License [![Kotlin Version](https://img.shields.io/badge/dynamic/toml?url=https%3A%2F%2Fraw.githubusercontent.com%2Fsargunv%2Fkotlin-dsv%2Frefs%2Fheads%2Fmain%2Fgradle