MaixFace — Maixduino向けAI顔認識アクセス制御

AI/ML

概要

MaixFaceはMaixduinoプラットフォーム上で動作する顔認識型アクセス制御ソリューションです。ローカルでの顔特徴管理(永続保存)に加え、遠隔からの顔登録(リモートエンロール)をサポートし、顔が検出されないときは低消費電力のスリープモードへ移行する自動制御を備えています。顔を検出した際にはHTTPイベントを発行でき、スマートロックやクラウド通知、データロギングなどのIoT機器と容易に統合可能です。組込み向けに最適化されたシンプルなAPIと設定で、現場での実装・運用を意識した設計がされています。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 11
  • フォーク数: 3
  • ウォッチャー数: 11
  • コミット数: 20
  • ファイル数: 8
  • メインの言語: Python

主な特徴

  • Maixduino上で動作する軽量な顔認識アクセス制御実装
  • 永続的な顔特徴ベースのストレージとリモートエンロール機能
  • 顔の有無で自動的にスリープ/ウェイクを切り替える低消費電力設計
  • HTTPトリガーによるIoT機器との連携(ドア制御、ログ送信など)

技術的なポイント

MaixFaceは組込みAIに特化した設計が光ります。主にMaixduinoのリソース制約(メモリ、CPU、電力)を考慮し、顔検出・特徴抽出のパイプラインを軽量化してあります。顔特徴はローカルに永続保存され、認証時は保存済みの特徴との距離計算で照合するためネットワーク不通時でも動作が可能です。リモートエンロールはHTTP経由で新しい顔データを受け取り、安全にモデルデータベースへ追加する仕組みを提供します。

低消費電力運用では、カメラや推論エンジンを完全にオフにする代わりに「顔が近づいた/動きを検知した際のみアクティブ化」するウェイクトリガーを採用し、待機時の消費を抑えます。さらに、認証結果や検出イベントはHTTPリクエストとして外部サービスへ送信可能で、スマートロックや監視サーバーとシンプルに統合できます。実装言語がPythonで統一されているため、スクリプトベースでのカスタマイズやデバッグがしやすい点も特徴です。ライセンスはGPLv3で商用利用時の注意が必要です。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • .gitignore: file
  • 1.jpeg: file
  • Example: dir
    • ExampleフォルダにはMaixFaceの稼働例やデモ用スクリプト、設定例が含まれている想定です。デバイス接続方法、HTTPエンドポイント設定、リモートエンロールの手順などのサンプルが入っており、導入の際の参照ポイントになります。
  • LICENSE: file(GPL v3)
  • README.md: file(プロジェクト概要、導入手順、ライセンス情報) …他 3 ファイル

導入手順(簡易)

  1. Maixduinoにファームウェアと依存モジュールをインストール。
  2. リポジトリからスクリプトを配置し、configファイルでHTTPエンドポイントやストレージパスを設定。
  3. Exampleのリモートエンロール手順に従い顔データを登録。
  4. 実機を設置して動作確認(ウェイク/スリープ、認証、HTTP通知の受信確認)。

運用上の注意

  • 顔データはプライバシーに関わるため保護・削除の方針を明確にすること。
  • ネットワークを介したリモート登録は認証・暗号化を施すこと(本リポジトリのサンプル実装を本番運用する際は追加対策が必要)。

導入・活用のヒント

MaixFaceは小型のエッジデバイス向けに作られているため、用途に応じて複数台を分散配置し、ゲートウェイで集約するアーキテクチャが有効です。例えば、建物の各出入口にMaixFaceを設置し、認証イベントを中央の管理サーバへ送信してアクセスログを収集・可視化する運用が考えられます。HTTPイベントはIFTTTやHome Assistant等の自動化プラットフォームと連携することで、認証に応じた家電操作やアラート送信を実現できます。

また、低消費電力モードを活かして電池駆動での運用も可能ですが、スリープからの復帰時の初期化遅延や周囲光条件による検出精度の変化を考慮し、ローカルでの再キャリブレーション手順を用意しておくと運用が安定します。顔データベースは定期的にバックアップし、不要ユーザーの削除フローを整備してください。

まとめ

組込みAIで実用的な顔認証アクセス制御を手早く試せる良質なリファレンス実装です(GPLv3注意)。

リポジトリ情報:

READMEの抜粋:

MaixFace

Author / Organization: LUNGMEN ELECTRONICS
Website: https://www.lung.men
License: GPL v3
© 2025 LUNGMEN ELECTRONICS


🧠 Overview

MaixFace is an AI-based face recognition access control system built on Maixduino.
It supports persistent face feature storage, remote face enrollment, automatic sleep/wake based on face presence, and HTTP event triggering for IoT automation (e.g., opening doors).

The project aims to provide …