Nextjs_RCE_Exploit_Tool の概要と解析
概要
Nextjs_RCE_Exploit_Tool は、Next.js 関連の脆弱性(CVE-2025-55182、CVE-2025-66478)を対象にした研究用ツール群をまとめた Go 言語ベースのリポジトリです。Nuclei のテンプレート(YAML)や、検証用の CLI 形式ツールが含まれており、プロキシや Unicode エンコードのサポート、コマンド実行やファイル操作、JavaScript 実行などの機能を想定した説明が README に記載されています。作者は未承認の侵入に対する使用を明確に禁止しており、研究目的での活用を前提としています。
リポジトリの統計情報
- スター数: 4
- フォーク数: 2
- ウォッチャー数: 4
- コミット数: 6
- ファイル数: 7
- メインの言語: Go
主な特徴
- Next.js に関連する複数の CVE をターゲットとした検証用ツール/テンプレートを提供
- Go 言語で実装されたコンポーネントにより軽量な CLI 形式を想定
- Nuclei テンプレートの同梱やプロキシ/Unicode 対応を明記
- README に研究用途に限定する旨の注意書きあり
技術的なポイント
本リポジトリの技術的注目点は「脆弱性検証ツールの実装形態」と「運用上の配慮」にあります。言語選定は Go で、静的にビルドして配布しやすく、CLI ツールとして検証対象に対して高速にリクエストを送れる利点があります。また、CVE-2025-55182 のための Nuclei YAML を同梱しており、脆弱性スキャン自動化の一部を担う構成になっています。README の記述からは、以下の点が設計に反映されていると読み取れます。
- モジュール化:Nuclei テンプレート(YAML)と実行ロジックを切り分けることで、スキャン定義の更新と実行バイナリの保守を分離している可能性が高い。
- 運用機能:プロキシサポートや Unicode エンコード対応といった実運用での柔軟性に配慮した設計。これにより検証時のネットワーク制約や文字エンコーディング問題に対処できる。
- 機能想定:README に「コマンド実行」「ファイル操作」「JS 実行」といった機能カテゴリーが示されており、これらは脆弱性の種類(リモートコード実行、任意ファイル操作、クライアントサイド JS の挙動検査)に対応するためのインタラクションを想定している。ただしリポジトリ自体は利用手順やペイロード等の具体的な悪用手法を公開する目的ではなく、検証テンプレートやサンプルに留めている点に注意が必要です。
- セキュリティ配慮:作者が README で未授权渗透を禁止する旨を記しており、研究・教育目的での利用を強調しています。脆弱性検証ツールを扱う際の倫理的・法的な制約を明確に示しているのは重要なポイントです。
以上を踏まえると、本リポジトリは Next.js 関連脆弱性の検証ワークフローに組み込みやすい補助的資源(テンプレートやスクリプト例)を提供する設計思想であり、実環境での実行や公開対象のスキャンを行う際には法的同意や対象管理者の承認が必須であることを改めて強調します。
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- .gitignore: file
- CVE-2025-55182.yaml: file
- Icon.png: file
- README.md: file
- go.mod: file
…他 2 ファイル
README の抜粋からは、Nuclei を使った検証例やツールボックス機能(プロキシ/Unicode 対応)、「命令実行/ファイル操作/JS 実行」などの画面キャプチャが含まれていることが分かります。画像は実行結果や UI を示すスクリーンショットとして添付されています。
まとめ
研究用途の脆弱性検証リソースとして有用だが、実運用での使用は必ず法的・倫理的許可を得ること。
リポジトリ情報:
- 名前: Nextjs_RCE_Exploit_Tool
- 説明: Exploit for CVE-2025-55182 & CVE-2025-66478
- スター数: 4
- 言語: Go
- URL: https://github.com/pyroxenites/Nextjs_RCE_Exploit_Tool
- オーナー: pyroxenites
- アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/75877299?v=4
READMEの抜粋(意訳):
- 「未授权渗透は禁止、仅供研究使用」— 許可のない攻撃的利用は行わないことを明記。
- ツールはプロキシや Unicode エンコードをサポートするとされ、検証例やスクリーンショットが添付されている。
注意: 本記事はリポジトリの構成と目的を解説するものであり、脆弱性の悪用を助長する具体的手順やペイロードの提供は行っていません。実環境での検証は必ず権利者の許可を得た上で実施してください。