概要

NexusはPaper用のプラグインで、サーバークラスタ間でイベントや状態を同期することで「横にスケール」することを可能にします。NATSをメッセージング基盤として採用し、ノード間でイベントを公開／購読することで複数インスタンス間の負荷分散や高同時接続時の性能維持を図ります。開発はKotlinで行われ、モジュール構成やGradle Kotlin DSLでのビルドを前提にしています。プレイヤーの体験はできるだけバニラに近づけることを意識した設計です。

リポジトリの統計情報

スター数: 3
フォーク数: 0
ウォッチャー数: 3
コミット数: 2
ファイル数: 12
メインの言語: Kotlin

主な特徴

NATSを用いたノード間のPub/Subによるイベント同期
Paper向けプラグインで、プレイヤー体験をバニラに近づける設計
Kotlinで実装、Gradle Kotlin DSL（build.gradle.kts）を採用
apiモジュールによる拡張性とモジュール分割

技術的なポイント

Nexusの核は「NATSを介した軽量なメッセージング」で、各サーバーノードはイベントを発行（publish）し、他ノードは購読（subscribe）して状態を反映します。これにより、プレイヤーの接続先を複数のインスタンスに分散しても、イベント伝播によって一貫したゲーム体験を維持できます。PaperプラグインとしてBukkit/Paper APIにフックし、ゲーム内イベント（例：プレイヤー移動、チャット、コマンドなど）をシリアライズしてメッセージに変換する設計が想定されます。メッセージ形式は汎用的なシリアライズ（JSONやバイナリ）を用いることで言語・プラットフォーム間の相互運用を取りやすくします。

分散システムとして注意すべき点に対処するため、メッセージの冪等性（idempotency）、重複排除、順序性の扱い、遅延やパーティション発生時の整合性（最終的整合性）を考慮する設計が重要です。NATSは低遅延かつシンプルなPub/Subを提供しますが、メッセージの到達保証（at-least-once など）や配信失敗時の再試行戦略、シリアライズバージョン管理も実装側で扱う必要があります。

コード構成はKotlinを中心に、apiディレクトリで公開APIやデータ契約を分離し、プラグイン本体と依存を切り離すことで拡張性を高めています。ビルドはbuild.gradle.ktsで管理されており、Kotlinの機能（コルーチン等）を使った非同期処理でNATSとのやり取りやI/Oを効率化することが想定されます。その他、運用面ではNATSクラスタの設定、TLSや認証、サーバーID/ノード管理、ログ・監視の整備が実用上のポイントになります。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ：

.gitignore: file
.idea: dir
README.md: file
api: dir
build.gradle.kts: file

…他 7 ファイル

まとめ

NexusはNATSとKotlinで構築されたPaper向けの分散同期プラグインで、水平スケールを目指すサーバー運用に有用です。

リポジトリ情報：

名前: Nexus
説明: Minecraft Cross-server Synchronization
スター数: 3
言語: Kotlin
URL: https://github.com/SantioMC/Nexus
オーナー: SantioMC
アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/30200259?v=4

READMEの抜粋：

Nexus

Cross Server Synchronization

What is Nexus?

Nexus is a Paper Plugin that allows you to horizontally scale your server, allowing you to distribute load between multiple instances, to allow for better performance at higher player counts while mimicking vanilla behaviour to provide seamless behaviour for players.

How does it work?

Nexus will synchronize events between server nodes using NATs, where all servers will track all …

Nexus — クロスサーバー同期プラグイン