Z.ai向けOpenAI互換APIプロキシ

AI/ML

概要

「OpenAI-Compatible-API-Proxy-for-Z」は、Z.aiが提供する大規模言語モデルGLM-4.5に対して、OpenAIのAPIフォーマットでアクセスできるようにするプロキシサービスです。OpenAIの代表的なエンドポイントである/v1/chat/completions/v1/modelsを互換的に実装し、既存のOpenAI対応アプリからZ.aiのモデルを透過的に利用可能にします。さらに、SSEによる流式レスポンスや匿名トークン利用による会話履歴の非共有化、詳細なデバッグログ出力やCORS対応など、開発・運用面での利便性も追求しています。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 24
  • フォーク数: 6
  • ウォッチャー数: 24
  • コミット数: 4
  • ファイル数: 4
  • メインの言語: Go

主な特徴

  • OpenAI APIの主要エンドポイント(/v1/chat/completions/v1/models)を完全互換で実装
  • Server-Sent Events (SSE)によるチャットの流式レスポンスをサポート
  • モデルの思考過程を<details>タグで処理し閲覧可能にする複数の戦略を提供
  • 匿名トークンによる会話履歴共有の回避が可能でプライバシーに配慮
  • 詳細なリクエスト・レスポンスログを出力するデバッグモードを搭載
  • CORS(クロスオリジンリソース共有)設定に対応しブラウザからの利用を容易に

技術的なポイント

本プロジェクトはGo言語で実装されており、軽量かつ高速なAPIプロキシサーバとして設計されています。Z.aiのGLM-4.5モデルを呼び出すための独自APIを、OpenAIの標準的なAPI仕様に変換する役割を担います。これにより、OpenAI APIを前提とした既存のクライアントやツールをほぼ変更なしで利用可能にしています。

特に注目すべきは、OpenAIのチャット補完エンドポイントでの流式レスポンスに対応している点です。Server-Sent Events(SSE)を活用し、モデルからの応答をリアルタイムにクライアントへ送信。これにより、ユーザー体験の向上や応答遅延の低減を実現しています。

また、モデルの思考内容や内部処理を<details>タグで表現する機能を提供。これにより、応答の背景や生成プロセスを視覚的に把握しやすくし、開発やデバッグに役立つ設計になっています。この処理は複数の戦略から選択可能で、ユーザーのニーズに応じて柔軟に切り替えられます。

匿名セッション機能は、共有されたトークンを使わずに会話履歴を分離し、ユーザー間のプライバシー保護を図るものです。これにより、多人数が同一APIを利用する場合でも情報漏洩を防止できます。

さらに、CORS対応により、ブラウザベースのWebアプリケーションからも直接安全にAPIを呼び出せるため、フロントエンド開発者の利便性が高まっています。デバッグモードではリクエスト・レスポンス双方の詳細ログを出力し、問題解析やパフォーマンスチューニングに役立つ情報を提供します。

このように、OpenAIとZ.ai双方の利点を活かしつつ、シームレスなAPI互換性と開発者フレンドリーな機能を両立しています。Go言語のシンプルなコード構成により、拡張・カスタマイズも行いやすく、独自のAIサービス連携や評価環境構築に最適なツールと言えるでしょう。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • README.md: プロジェクトの概要や使用方法を記載
  • go.mod: Goモジュール管理ファイル
  • go.sum: 依存パッケージのチェックサム
  • main.go: メインのサーバ実装コード

まとめ

OpenAI互換APIを通じてZ.aiのGLM-4.5を手軽に活用できる利便性の高いプロキシサービス。

リポジトリ情報: