OpenMRS Core — 医療記録管理システムのコア実装

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概要

OpenMRS Coreは、医療情報管理プラットフォームOpenMRSの中核をなすリポジトリで、患者や診療記録、検査結果といったドメインオブジェクトの定義、ビジネスロジックを担うサービス層、データベースへアクセスする永続化層、Webアプリケーション向けの機能を包含します。モジュール方式により機能拡張が容易で、国際化や多国語サポート、テストスイート、継続的インテグレーションの設定が整備されています。医療現場向けシステムを構築する際のコア基盤として利用され、コミュニティでの運用・拡張が前提の設計になっています。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 107
  • フォーク数: 100
  • ウォッチャー数: 107
  • コミット数: 30
  • ファイル数: 38
  • メインの言語: Java

主な特徴

  • 医療ドメインに最適化されたエンティティ(Patient、Encounter、Obs、Conceptなど)とリッチなAPIを提供
  • SpringとHibernateを組み合わせたDIおよびORM構成で、サービス層とDAO層を明確に分離
  • モジュール拡張機構によるプラグイン的な機能追加が可能(モジュール互換性を重視)
  • CI(Travis CI等)、カバレッジ測定、静的解析(Codacy)の設定が含まれ、品質管理が容易

技術的なポイント

OpenMRS Coreは典型的なエンタープライズJavaアプリケーションの構成を踏襲しつつ、医療情報特有の要件に応じた設計がなされています。主にSpringフレームワークを利用した依存性注入でサービスやコンポーネントを管理し、永続化はHibernate/JPAによるORM(テーブルとドメインモデルのマッピング)を用いています。これにより、複雑なドメインロジック(患者履歴や所見の時系列管理、概念辞書の多言語対応など)を堅牢に扱えます。

ドメイン設計ではConcept(医学用語・検査や所見の辞書)を中心に据え、柔軟なメタデータモデルを実現。Obs(観察データ)やEncounter(診療単位)は概念を参照して値を保持するため、システム全体で共通の意味論的整合性を保てます。サービス層はトランザクション境界やビジネスルールを担い、DAO層はSQLやHibernate Criteria/JPQLを通じてデータ取得を最適化します。

拡張性はモジュールシステム(OpenMRS modules)により確保されており、コアを改変せずに新機能を追加できるため、地域や施設に応じたカスタマイズが容易です。国際化(i18n)対応や多通貨・タイムゾーン対応など、グローバル利用を見据えた設計も特徴です。さらにCI/テスト環境が整備されており、ユニットテストや統合テスト、カバレッジの測定がレポジトリに組み込まれているため、安全なコード変更が促進されます。

運用面では設定ファイルやプロパティで挙動を切り替えることができ、データ移行用のマイグレーションやメタデータ管理ツールとの連携も想定されています。Web層は従来のサーブレット/JSPベースやREST APIなど複数のアクセスパターンをサポートし、外部システム(ラボ情報、ポイントオブケア端末、可搬端末)との連携も容易です。これらの特徴により、OpenMRS Coreは低・中所得国での医療情報システム構築に適した柔軟性と堅牢性を兼ね備えています。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • .editorconfig: file
  • .gitattributes: file
  • .github: dir
  • .gitignore: file
  • .travis.yml: file

…他 33 ファイル

まとめ

医療向けの堅牢で拡張性の高いコア実装。現場導入やモジュール開発に適する設計。

リポジトリ情報:

READMEの抜粋: OpenMRS

Build Status Coverage Status Codacy Badge