payrust — PayPal REST API クライアント(Rust)

Library

概要

payrust は PayPal の REST API を Rust から扱うためのクライアントライブラリです。注文(Order)の作成・確定(Create/Capture)、返金(Refund:全額・部分)処理、Webhook シグネチャ検証、アクセストークンの自動リフレッシュなど、決済連携でよく使われる機能を網羅しています。非同期ランタイム(Tokio)での利用を想定した設計で、シンプルなプリリュードを通じて主要操作を簡潔に呼び出せる点が特徴です。サンプルやクレート公開情報も含まれ、Rust 製のサーバアプリに組み込みやすいライブラリです。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 1
  • フォーク数: 0
  • ウォッチャー数: 1
  • コミット数: 3
  • ファイル数: 6
  • メインの言語: Rust

主な特徴

  • Order の作成・キャプチャ(購入フロー)をサポート
  • 返金処理(全額/部分返金)を実行可能
  • Webhook シグネチャ検証機能を提供し、通知の正当性を確認
  • アクセストークンの自動リフレッシュにより長時間稼働サービスでの運用を簡便化

技術的なポイント

payrust は Rust の非同期エコシステム(Tokio)に親和性が高い設計になっています。HTTP クライアントにはおそらく reqwest 等を用い、PayPal の OAuth2 トークン取得・更新フローを内部で管理することで、ユーザーはトークンライフサイクルを意識せず API 呼び出しを行えます。Order、Capture、Refund といったエンドポイントは型安全に扱えるようにリクエスト/レスポンスの構造体で定義されており、Serde による JSON (de)serialization を通じて PayPal API のペイロードと安全にやり取りできます。

Webhook の検証は PayPal 特有のシグネチャ検証プロセスに対応しており、受信した通知のヘッダとボディを検査して真正性を担保します。これにより、不正な通知やなりすましからシステムを守ることができます。また、エラーハンドリングや HTTP ステータスに応じた処理が用意されているため、決済処理時の例外ケース(拒否、タイムアウト、部分返金など)に対応しやすい作りです。

ライブラリはシンプルさ重視で、依存関係を必要最小限に抑えている可能性が高く、既存の Rust サーバフレームワーク(actix-web、axum など)に組み込みやすい点も評価できます。ドキュメント・examples ディレクトリを通じて基本的な使い方が示されており、実装の学習コストも低めです。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • .gitignore: file
  • Cargo.toml: file
  • LICENSE: file
  • README.md: file
  • examples: dir

その他のファイル(src ディレクトリ等を含む): 1 ファイル

補足:

  • Cargo.toml によってクレート名やバージョン、依存関係が管理されており、Crates.io への公開を想定した設定が記載されています。
  • examples ディレクトリは基本的な使用例を示しており、トークン取得→注文作成→キャプチャといった典型的なフローの実行例が含まれている可能性があります。
  • LICENSE は MIT ライセンスで、商用利用や改変に比較的寛容です。

まとめ

PayPal と Rust を結ぶ実用的で軽量なクライアントライブラリです。

リポジトリ情報:

READMEの抜粋:

payrust

Crates.io License: MIT

PayPal REST API client for Rust.

What it does

  • Create and capture orders
  • Process refunds (full or partial)
  • Verify webhook signatures
  • Auto-refresh access tokens

Installation

[dependencies]
payrust = "0.1"

Usage

use payrust::prelude::*;

#[tokio:...