RoleBasedGroup(RBG)API:マルチロール協調による分散ワークロード管理
概要
RoleBasedGroup(以下RBG)は、分散環境でのワークロードサービスを効率的に管理・運用するためのAPIです。特徴は、複数の役割(ロール)を持つサービス間の協調動作と自動的なサービス検出機能にあります。特にAI推論処理の分散型アーキテクチャにおいて、プリフィル(前処理)とデコード(後処理)を分離した構造をサポートし、柔軟でスケーラブルなデプロイを実現します。Go言語で開発されており、コンテナ環境での利用を想定した設計がなされています。
リポジトリの統計情報
- スター数: 9
- フォーク数: 1
- ウォッチャー数: 9
- コミット数: 30
- ファイル数: 26
- メインの言語: Go
主な特徴
- マルチロールベースのサービス協調により分散ワークロードを効率的に管理
- 自動サービス発見機能を搭載し、動的環境に対応
- AI推論の分散型デプロイパターンに最適化された設計
- Go言語による軽量かつ高速な実装でコンテナ運用に適合
技術的なポイント
RBGは、分散システムにおける複雑なサービス連携をシンプルにするためのAPIを提供します。最大の特徴は「マルチロール協調」という概念であり、複数の役割を担うサービス群が連携して1つのワークロードを構成します。これにより、例えばAI推論処理では「プリフィル」と呼ばれる前処理部分と「デコード」と呼ばれる後処理部分を分離し、それぞれを独立してスケールアウト可能にします。
自動サービス発見機能は、動的に変化するクラウド環境やコンテナオーケストレーション環境において重要な要素です。RBGは内部的にサービスレジストリやヘルスチェック機能を備え、サービスの起動・停止に伴うネットワーク設定の変更を自動で反映。ユーザーは複雑なネットワーク管理から解放され、アプリケーションロジックに集中できます。
実装はGo言語で行われており、軽量で高性能なAPIを実現。DockerfileやCI/CD設定ファイルも含まれており、コンテナベースのモダンな開発・運用フローに即しています。コード品質管理にはgolangci-lintを用い、保守性も高い設計です。
さらに、RBGはAI推論分野で注目される「分散型推論アーキテクチャ」に特化。プリフィルとデコードの分離により、異なる計算リソースやノードで処理を分散し、効率化と柔軟性を両立させています。これにより、モデルの更新やスケール調整が容易になり、大規模なAIサービス運用に貢献します。
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- .dockerignore: Dockerビルド時に除外するファイル指定
- .gitignore: Git管理外にするファイル指定
- .golangci.yml: Go言語の静的解析設定
- Dockerfile: コンテナイメージビルド定義
- LICENSE: ライセンス情報
その他、API定義やサンプルコード、CI/CD設定ファイル、ドキュメント等を含む計26ファイルが整備されています。
まとめ
分散AI推論に特化したマルチロール協調APIで、柔軟かつ効率的なサービス運用を実現。
リポジトリ情報:
- 名前: rbg
- 説明: 説明なし
- スター数: 9
- 言語: Go
- URL: https://github.com/sgl-project/rbg
- オーナー: sgl-project
- アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/147780389?v=4
READMEの抜粋:
The RoleBasedGroup API
English|简体中文
RoleBasedGroup: An API for orchestrating distributed workload services with multirole collaboration and automated service discovery. It provides a common deployment pattern of AI inference workloads, especially for disaggregated prefill and decode architecture.
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