RBust — 高速Webファズァ(Rust製)

Security

概要

RBustは「Blazing Fast Web Fuzzer in Rust」として開発された、Webアプリケーション向けのファジング/ブルートフォースツールです。Rustを採用することで高い実行性能とメモリ安全性を両立し、大量のHTTPリクエストを短時間で投げる用途に最適化されています。一般的な用途としては、ディレクトリやファイル名の列挙、パラメータやヘッダの無作為試行、応答差分による発見支援などが想定されます。コマンドラインから利用するツール群と組み合わせて、脆弱性調査やペネトレーションテストの前段階での探索を効率化します。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 75
  • フォーク数: 2
  • ウォッチャー数: 75
  • コミット数: 30
  • ファイル数: 7
  • メインの言語: Rust

主な特徴

  • Rustによる実装で高スループットとメモリ安全性を両立
  • 並列/非同期I/Oを活かした大量リクエスト処理に最適化
  • ワードリストやテンプレートによる柔軟なテスト入力生成
  • レスポンス差分/ステータスコードによるフィルタリング機能想定

技術的なポイント

RBustの注目点は言語選択とそれに伴う設計思想にあります。Rustはゼロコスト抽象や所有権システムにより、C/C++に匹敵する性能を安全に得られるため、高頻度なネットワークI/Oや大規模ワードリスト処理と相性が良いです。Webファジングにおいては「多数の短時間HTTP接続をいかに効率的に処理するか」が性能の鍵であり、非同期ランタイム(例: Tokio)や軽量なHTTPクライアントを活用することでスループットを最大化できます。また、コネクションプールや keep-alive、パイプライン化、HTTP/2の活用などがあればさらに効率的です。

設計面では、ワードリストをストリーム処理してメモリ使用量を抑えつつ、並列タスクで分散実行するアプローチが有効です。応答の重複排除やステータスコード/コンテンツ長/ハッシュによるフィルタリングは、ノイズを減らして有用な発見を抽出するための基本機能です。また、TLSやプロキシ、カスタムヘッダ、Cookie管理、タイムアウトやリトライ制御といった運用上の制御は実務で必須になります。Rustの型システムを活かして設定やテンプレートのパースを厳密に行えば、ランタイムエラーを減らせる点も評価できます。最終的に、性能指標(requests/s、CPU/メモリ効率)と検出精度の両立がこの種のツールの肝であり、RBustはそのための基盤をRustで構築している点が技術的な魅力と言えます。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • .github: dir
  • .gitignore: file
  • CHANGELOG.md: file
  • Cargo.toml: file
  • LICENSE: file

…他 2 ファイル

まとめ

高速性と安全性を両立したRust製Webファザーの実装例。運用・拡張の余地が大きい。

リポジトリ情報:

READMEの抜粋:

RBust

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RBust is a blaz…