Retrocide Mono — レトロ風モノスペースフォント
概要
Retrocide Mono は、デザイナー「orbit」によるモノスペース表示用フォントで、すべてのグリフが同じベースライン高さを共有し、小文字にディセンダー(下にはみ出す部分)がないのが特徴です。この設計により、行間を詰めても文字が干渉しにくく、ターミナルやエディタ、合成的なUI(シンセウェーブ等)のビジュアルを強調できます。OTF と TTF のフォントファイルが同梱されており、開発用途やウェブでの埋め込みなど幅広い利用シーンを想定。リポジトリは軽量でファイル数が少なく、導入と試用が容易です。ライセンス情報も同梱されているため、商用利用の可否や配布条件はリポジトリ内の LICENSE ファイルを確認してください。
リポジトリの統計情報
- スター数: 8
- フォーク数: 0
- ウォッチャー数: 8
- コミット数: 3
- ファイル数: 9
- メインの言語: CSS
主な特徴
- 完全なモノスペース(等幅):コードエディタやターミナルでの整列が確実。
- 小文字にディセンダーがないデザイン:行間を詰めたレトロな表現が可能。
- OTF / TTF 両形式を同梱:環境に応じたインストールが容易。
- モダンレンダリング向けに最適化:ピクセルアラインやアンチエイリアスでシャープ表示。
技術的なポイント
Retrocide Mono の技術的注目点は、タイプフェイス設計の「意図」と「実装」にあります。まず、全グリフが等幅であるため、各文字のエミ幅(advance width)が統一され、テーブル状の整列やASCIIアート、コードブロックの視認性が向上します。さらに「ディセンダーを持たない」小文字設計は視覚的に独特で、line-height を小さめに設定しても下部のはみ出しを気にせずに済むため、コンパクトなUIやレトロなプリンタ風レイアウトを実現します。
フォントは OTF と TTF で提供されており、各フォーマットの特性により利用シーンを選べます。ウェブフォントとして利用する場合は @font-face を使い TTF/OTF を指定するか、必要に応じて WOFF/WOFF2 に変換して配信することが一般的です。視認性のために CSS 側では font-feature-settings(合字やプロポーショナル・メトリクス等が不要なため当該設定を無効にする)や、font-smooth / -webkit-font-smoothing などを併用してレンダリング調整を行うと良いでしょう。
デザイナーが「モダン環境でのクリスプなレンダリング」を意図していることから、ヒンティングやアウトラインの最適化が施されている可能性が高く、特に低解像度やスケーリング環境での横書き表示がシャープに見えます。ただし、行間を極端に詰めると記号や上部のアキが狭まり、視認性に影響するケースがあるため、推奨 line-height(例:1.0〜1.2)での確認を推奨します。
実務上の導入ポイントとしては、コードエディタやターミナル設定でのフォント選定、ウェブサイトへの組み込みに際してのフォールバック指定(“Retrocide Mono”, “Courier New”, monospace など)や、ライセンス確認が挙げられます。配布物に LICENSE.md と LICENSE.txt が含まれているため、商用利用や再配布条件はリポジトリ内のライセンス文を読み、必要に応じて権利元に問い合わせてください。
(上記はリポジトリの構成と README の記載を踏まえた技術的解説です。実際のグリフカバレッジやヒンティングの詳細はフォントファイル自体をフォントエディタやレンダリング環境で確認してください。)
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- LICENSE.md: file — ライセンス記載(利用条件を確認)
- LICENSE.txt: file — 同上(テキスト形式)
- README.md: file — プロジェクトの説明、特徴、利用例など
- Retrocide.otf: file — OpenType フォントファイル。高機能レイアウト機能を含む可能性あり
- Retrocide.ttf: file — TrueType フォントファイル。互換性重視の環境向け
…他 4 ファイル (リポジトリは全体で 9 ファイルと軽量。フォントファイルとライセンス、README が中心で導入が容易です。)
ファイルごとの使い方のヒント:
- Retrocide.otf / Retrocide.ttf:OS にインストールしてシステムフォントとして使用、またはウェブ用に変換して @font-face で読み込む。
- README.md:導入手順や推奨設定が記載されている可能性が高いので初めに確認。
- LICENSE*:商用利用や再配布、改変の可否を確認する。組織で利用する場合は法務部門の確認を推奨。
まとめ
レトロなターミナル感を手軽に導入できる、小規模で実用的な等幅ディスプレイフォントです。50文字以内の簡潔な総評としては、「コンパクトな行間とシャープな等幅デザインでレトロUIに最適」です。
リポジトリ情報:
- 名前: retrocide-mono
- 説明: Type like it’s 1985. Code like it’s tomorrow.
- スター数: 8
- 言語: CSS
- URL: https://github.com/geonot/retrocide-mono
- オーナー: geonot
- アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/183771980?v=4
READMEの抜粋:
Retrocide Mono
Retrocide Mono is a monospaced display font created by orbit. Every glyph shares the same baseline height—there are no descenders—making the typeface ideal for terminal aesthetics, synthwave UI, and tight typographic grids.
Highlights
- Fully monospaced; perfect alignment in code editors, terminals, and ASCII art.
- No descenders on lowercase glyphs, enabling compact line spacing and retro ticket-printer vibes.
- Optimised for crisp rendering in modern environments…