RSC Explorer — React Server Components プロトコル探索ツール
概要
RSC Explorerは、React Server Components(RSC)プロトコルの理解を目的とした教育・実験ツールです。サーバー側で生成されるシリアライズ済みのストリームと、クライアント側で受け取って再構築されるReactツリーをブラウザ上で同時に実行・観察できます。実際のネットワークを用いずブラウザ内でServerとClientの両方をエミュレートするため、プロトコルの各ステップ(データチャンク、エラー、プレースホルダ等)を細かく追跡でき、実装の動作や境界ケースを試すのに適しています。TypeScriptで実装され、いくつかのデモコンポーネントも同梱されています。
リポジトリの統計情報
- スター数: 332
- フォーク数: 9
- ウォッチャー数: 332
- コミット数: 12
- ファイル数: 21
- メインの言語: TypeScript
主な特徴
- ブラウザ上でRSCのServer/Client部分を同時に実行・可視化できる
- RSCストリームをステップ実行して、送受信されるチャンクやReactツリーの変化を観察可能
- サンプルやデモを通してServer/Clientの相互作用(クライアントコンポーネント、サーバーコンポーネント、エラー処理など)を理解できる
- TypeScriptで実装されており、学習と拡張がしやすい
技術的なポイント
RSC Explorerの技術的焦点は、React Server Componentsプロトコルのシミュレーションと可視化にあります。実際のサーバー・ネットワークを使わずにブラウザ内部でServerとClientを分離して動かすことで、ストリーミングシナリオ(部分的ロード、プレースホルダ、エラー断片など)を再現できます。主な実装上の注目点は以下です。
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ストリームのエミュレーション: RSCが送信するシリアライズ済みチャンク(データ、参照、フラグメント、エラー)を内部データ構造として生成し、順次クライアントへ渡す仕組みを持ちます。これにより、チャンクの到着順や遅延、部分的な差し替えなどの挙動を手動で制御できます。
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シリアライズとデシリアライズ: RSCは関数や特殊な参照をテキストベースで表現するプロトコルを持つため、そのエンコード/デコードロジックが重要です。Explorerはこのプロトコルの簡易実装を行い、コンポーネント参照(クライアントで解決されるもの)と純粋データの区別を明示的に扱います。
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仮想的なServer/Clientランタイム: ブラウザ内でServer側レンダリングを行い、生成されたストリームをクライアント側の復元ロジックに渡すための抽象層があります。これにより、実際のHTTPやWebSocketを介さずに、ステップごとの解析や中断、再試行が可能です。
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可視化UIとデバッグ情報: 受信した各チャンク、現在のReactツリー、レンダリングステート、発生したエラーなどを時系列で表示するインタラクティブなUIを備えています。教育用途では、内部状態を可視化することが理解を大きく助けます。
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TypeScriptを用いた型安全性: プロトコルでやり取りされる各メッセージ形式や内部データ構造に対して型定義がなされており、実装の保守性と拡張性が高められています。小規模ながら現実的なケース(複数の示例コンポーネント、エラーシミュレーション、クライアントコンポーネントの参照解決)をサポートします。
教育ツールとして、RSC Explorerはプロトコルの理解だけでなく、将来的な実装や最適化(差分ストリーミング、キャッシュ戦略、エラー回復)に関する実験台にもなります。ただし「趣味プロジェクト」であり、プロダクション向けの堅牢性や完全な互換性を保証するものではありません。
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- .github: dir
- .gitignore: file
- .husky: dir
- LICENSE.md: file
- README.md: file
…他 16 ファイル
使い方の概略
- ブラウザで公開デモ(https://rscexplorer.dev/)にアクセスするか、リポジトリをクローンしてローカルで起動します。
- サーバー側のシナリオを選択し、ストリームの送出速度や順序を調整します。
- ステップ実行で各チャンクの内容を観察し、クライアント側で復元されたReactツリーや発生したエラーを確認します。
- 付属サンプルを編集して、独自のコンポーネントやエッジケースを試せます。
開発・拡張のヒント
- 新しいサンプルを追加して、クライアント側でのみ実行されるコンポーネントや、ストリーム内での循環参照などのケースを検証できます。
- プロトコルのエンコード部分を強化して、より複雑な参照やメタデータのやり取りを試すと実装理解が深まります。
- 実際のネットワークレイヤ(Fetch/HTTP/HTTP2)を模したプラグインを作ると、配信遅延やネットワーク断の影響を評価できます。
まとめ
RSCプロトコルを手を動かして学べる実践的で視覚的なツール。教育と実験に最適です(50字程度)。
リポジトリ情報:
- 名前: rscexplorer
- 説明: A tool for people curious about the React Server Components protocol
- スター数: 332
- 言語: TypeScript
- URL: https://github.com/gaearon/rscexplorer
- オーナー: gaearon
- アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/810438?v=4
READMEの抜粋:
RSC Explorer
A tool for educators and tinkerers curious about the React Server Components (RSC) protocol.
RSC Explorer runs both the Server and the Client parts of RSC in the browser.
It lets you inspect the RSC stream step by step and observe the React tree that is being streamed at every step. It also hosts some examples that showcase how React Server and Client features can interplay.
Screenshot
This is a hobby project and is not affilia…