RVScan:Burp Suite向けの自動Webアプリ脆弱性スキャン&指紋識別ツール

Security

概要

RVScanは、Burp Suiteの拡張プラグインとして設計された自動Webアプリケーション脆弱性スキャナーです。Javaで実装されており、パス探索(パススキャン)、バイパステクニック、EHoleに基づくサーバー指紋認識を統合。これにより、対象Webサイトの構造や潜在的脆弱性を効率的に抽出・検出できます。元プロジェクト「RouteVulScan」からフォークし、機能拡張と精度向上を図っています。カスタマイズ可能なスキャンルールや多様な認識手法を備え、Burp SuiteユーザーのWebアプリ診断を強力に支援します。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 8
  • フォーク数: 1
  • ウォッチャー数: 8
  • コミット数: 16
  • ファイル数: 6
  • メインの言語: Java

主な特徴

  • Burp Suite拡張としてシームレスに統合可能な自動脆弱性スキャン
  • EHoleベースの高精度指紋認識によるサーバー特定機能
  • 多様なバイパステクニックやパス探索による包括的な脆弱性検出
  • カスタム可能なスキャンルールで利用者のニーズに柔軟対応

技術的なポイント

RVScanは、既存のBurp Suite拡張「RouteVulScan」をベースに独自改良を加えたJava製ツールで、脆弱性診断の自動化を深く追求しています。最大の技術的特徴は、EHoleプロジェクト由来の指紋認識技術の統合にあります。EHoleはWebサーバーの特性をキーワードやfaviconのハッシュ値など多角的に分析し、サーバー種別・バージョン特定の精度向上を実現。RVScanはこれを拡張機能内で実装することで、単なるパス探索だけでなくサーバー環境の把握も同時に行い、診断の精度と効率を大幅に高めています。

また、脆弱性スキャンではパスの自動発見に加え、複数のパスバイパステクニックを利用可能。これにより、通常のスキャンでは見つけにくい隠蔽された管理パスやAPIエンドポイントを検出しやすくしています。スキャンルールはYAML形式で記述されており、利用者が独自のチェックポイントや条件を容易に追加・修正できる柔軟性を持っています。

技術スタックとしてはJavaを用い、Gradleでビルド管理。設定ファイルや指紋情報はJSONやYAMLで管理し、拡張機能としてBurp SuiteのUIに統合される設計です。このため、既存のBurp Suiteユーザーは違和感なく導入・利用でき、手動診断の補完として自動化された幅広い検査を実行可能。オープンソースであるためカスタマイズや機能拡張も期待されます。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • .gitignore: Gitで管理しないファイル指定
  • Config_yaml.yaml: スキャンルールや設定パラメータを定義
  • README.md: リポジトリの概要説明と利用方法
  • build.gradle: Javaプロジェクトのビルド設定
  • finger.json: 指紋認識用のキーワードやハッシュ値データ

その他1ファイルが含まれています。これらにより、環境構築から利用、カスタマイズまで容易に行えます。

まとめ

Burp Suite環境で自動化された高精度のWeb脆弱性診断を実現する有望な拡張ツール。

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