Stable-Vector — VirtualAllocベースの安定ポインタコンテナ
概要
Stable-Vectorは、plf::colonyに着想を得たC++コンテナで、メモリ確保をWindowsのVirtualAllocで行う点が特徴です。plf::colonyは要素のアドレス安定性や高速な挿入・削除で知られるコンテナですが、本プロジェクトはその動作特性を維持したまま、VirtualAllocで仮想アドレス空間を予約・コミットする方式を採ることで、巨大な連続仮想領域の利点(断片化の低減や大容量確保)を活用することを目的としています。現状は小規模なヘッダ実装(stable_vector.h)と簡潔なREADMEのみで構成されており、Windows環境向けの低レベルメモリ制御を必要とする用途に向きます。
リポジトリの統計情報
- スター数: 2
- フォーク数: 0
- ウォッチャー数: 2
- コミット数: 3
- ファイル数: 2
- メインの言語: C++
主な特徴
- plf::colonyライクな要素の安定性(ポインタ/参照が移動しにくい設計)
- WindowsのVirtualAllocを用いた仮想メモリ管理
- 大容量データや断片化を避けたい用途に適する設計方針
- ヘッダ中心の軽量な実装(stable_vector.h)
技術的なポイント
READMEは「Basically, plf::colony but allocated using VirtualAlloc」と簡潔に述べており、実装方針は明瞭です。VirtualAllocを用いる利点は、まず大きな仮想アドレス領域をreserve(予約)しておき、必要に応じてページ単位でcommit(割り当て)することで物理メモリの消費を段階的に増やせる点にあります。これにより、一般的なヒープ割り当てに比べて断片化が抑えられ、極めて大きな論理連続領域を確保しておけるため、ポインタや参照が安定しやすくなります。
plf::colonyは内部的にブロック/チャンク単位で要素を管理し、削除や挿入が頻繁でも既存要素の位置を大きく変えないのが特徴です。本リポジトリはその方針を踏襲しつつ、ブロックのためのメモリをVirtualAllocで取得する設計が想定されます。通常はplacement newでオブジェクトを構築し、削除時には明示的にデストラクタを呼ぶ必要があります。また、VirtualAllocを直接扱うため、メモリ保護(PAGE_READWRITE等)や解放タイミング、コミット単位の制御、ページサイズやアライメント考慮といった低レイヤの実装上の注意点があります。
一方で、VirtualAlloc依存はプラットフォーム制約(Windows限定)を意味します。クロスプラットフォーム互換性が必要な場合は条件付きコンパイルや代替アロケータ実装を用意する必要があります。また、VirtualAllocの多用はカーネルへの呼び出しコストやメモリ管理の複雑さを伴うため、スレッド安全性や同時割り当て時の競合回避、デストラクタ呼び出し順の管理といった運用上の考慮が重要です。
最後に、リポジトリ構成が非常にシンプル(ヘッダ中心)であるため、利用者はstable_vector.hをプロジェクトに組み込んで直接使う想定です。ドキュメントや使用例が限られるので、具体的なAPIや挙動を確認するにはヘッダの中身を読む必要があります。
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- README.md: file
- stable_vector.h: file
まとめ
WindowsのVirtualAllocを活かした、plf::colony風の安定ポインタコンテナ。軽量で大容量用途に適するがWindows限定。