Straight-to-Video — ブラウザ内動画最適化ツール

Tool

概要

straight-to-video は「ブラウザ内での動画アップロード最適化」を目的としたオープンソースプロジェクトです。WebCodecs API を核に、クライアント側で動画を再エンコードしてアップロード前に最適化を行うワークフローを提供します。これによりアップロードに必要な帯域を削減し、サーバー側での再エンコード負荷を回避できます。リポジトリにはデモページへのリンクやロゴ画像、最小限の実装例が含まれており、対応するブラウザで迅速に試せる構成になっています。開発者はプロジェクトを参考にして、クライアント主導の動画処理パイプラインを自分のアプリに組み込めます。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 13
  • フォーク数: 0
  • ウォッチャー数: 13
  • コミット数: 14
  • ファイル数: 20
  • メインの言語: JavaScript

主な特徴

  • ブラウザ内最適化: WebCodecs を使ってクライアント側で動画をデコード/再エンコードし、ネットワーク転送量を削減する。
  • ハードウェア加速の活用: 対応ブラウザではハードウェア支援エンコーダを利用でき、効率的な処理を実現する。
  • インタラクティブなデモ: リポジトリにデモページが用意され、挙動をブラウザ上で確認できる(README にデモへのリンクあり)。
  • 軽量かつ学習向け: 最小限のコードでパイプラインを示しており、自分のプロジェクトへ組み込みやすい設計。

技術的なポイント

straight-to-video の技術的焦点は「ブラウザでの完結した動画最適化パイプライン」にあります。中心となるのは WebCodecs API の VideoDecoder / VideoEncoder といった低レベルのインターフェースで、これによりフレーム単位での制御やエンコードパラメータ(コーデック、ビットレート、フレームレートなど)を細かく設定できます。WebCodecs はブラウザ実装に依存してハードウェアアクセラレーションを使えるため、クライアント側エンコードのオーバーヘッドを抑えられる点が強みです。

パイプラインの一般的な流れは、ユーザーが入力したファイルや取得した MediaStream を読み込み、必要に応じてデコードして各フレームを VideoEncoder に渡して再エンコードすることです。出力はチャンク化して逐次アップロードすることで、エンコード完了を待たずに転送を開始できるため、UX を改善できます。こうした非同期処理やストリーム指向の設計は、UI スレッドへの影響を低減するためワーカーや非同期 API を活用することが望ましい実装方針です。

互換性面では WebCodecs がまだ全ブラウザで完全ではないため、実運用ではフォールバック戦略(従来の MediaRecorder やサーバーサイドでの再エンコード)を用意する必要があります。straight-to-video は学習用途/実験用途に適したコードベースであり、プロダクション導入時はブラウザサポート、セキュリティ(CORS、権限)、アップロードのレジュームやエラーハンドリングなど周辺機能を補う形が現実的です。デモページとサンプル実装を参照すれば、基本的な入出力フローやパラメータ調整の実装例が確認できます。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • .gitignore: file
  • .standard.yml: file(コードスタイル設定)
  • CHANGELOG.md: file(変更履歴)
  • Gemfile: file(開発用ツールやビルド用の依存)
  • Gemfile.lock: file(Gem のロックファイル)

その他(リポジトリ全体で20ファイル)には、デモ用のアセット(assets/ にロゴ等が含まれる)、README、サンプルスクリプトやビルド設定が含まれている想定です。README にはデモページへのリンクやプロジェクトの目的・導入方法が記載されており、まずはデモで挙動を確認してからコードを読み進めるワークフローが推奨されます。ファイル群は軽量で学習・試験導入に適した構成になっており、既存のアップロードフローへ組み込む際の参照実装として使いやすい設計です。

…他 15 ファイル

まとめ

ブラウザでハードウェア加速を使い動画を最適化し、アップロード効率を上げる実践的な実験リポジトリ。

リポジトリ情報:

READMEの抜粋:

straight-to-video VHS Logo
Check out the interactive demo page!

straight-to-video

Certified Shovelware

straight-to-video optimizes video entirely in the browser using [WebCodecs API](https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/API/WebCodecs_AP