suspicious_IPs:SSHハニーポットによる疑わしいIPアドレスの収集と公開

Security

概要

「suspicious_IPs」は、作者が自身のVPS(仮想プライベートサーバー)上で運用しているSSHハニーポットから収集した疑わしいIPアドレスをまとめたリポジトリです。ハニーポットは攻撃者のアクセスを意図的に誘導し、攻撃の手口や発信元を観察するための仕組みであり、このリポジトリではその観察結果として得られたIPアドレスの一覧を公開しています。更新は15分ごとに行われており、リアルタイム性の高い最新の攻撃元情報を取得可能です。こうした情報は、不正アクセスの検知やネットワーク防御の強化に役立ちます。

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主な特徴

  • SSHハニーポットから収集された疑わしいIPアドレスをリスト化
  • 15分ごとにデータが自動的に更新されるリアルタイム性
  • シンプルかつ軽量なデータセットで扱いやすい
  • 攻撃元IPの監視やブラックリスト作成に活用可能

技術的なポイント

本リポジトリの最大の特徴は、作者が自身のVPS上で構築したSSHハニーポットから収集したIPアドレスをリアルタイムで公開している点にあります。SSHはリモート管理に広く使われるプロトコルである一方、攻撃者に狙われやすいサービスでもあります。そのため、多数の不正アクセス試行が日々世界中で行われており、これらの情報を収集することでセキュリティ対策に役立てることが可能です。

作者はVPS上にSSHハニーポットを設置し、実際のサービスへの不正ログイン試行を意図的に誘導・記録しています。ハニーポットは実際のサーバーと見分けがつかないように振る舞うため、攻撃者は本物のターゲットだと誤認しアクセスしてきます。そのアクセス元IPを抽出し、リストとしてまとめているのが本リポジトリの内容です。

15分ごとに更新される仕様は、cronなどのスケジューラによって自動化されていると推測されます。これにより、最新の攻撃動向を反映した情報を継続的に提供可能です。また、単一のIPアドレスのリストに特化しているため、他の複雑な分析ツールが不要であり、シンプルに活用できる点が魅力です。

言語指定がないことから、データそのものはテキストやCSV形式で管理されている可能性が高く、どのような環境でも容易に読み込める利便性があります。セキュリティチームはこのIPリストをファイアウォールのブラックリストに組み込んだり、侵入検知システムのルール作成に利用することが考えられます。

さらに、ハニーポットから得られるIP情報は攻撃者の地理的分布や攻撃傾向を把握する基礎資料としても有効です。長期間にわたって蓄積すれば、攻撃のトレンド分析や防御戦略の策定にも繋がります。オープンに公開されているため、個人や小規模組織でも最新の脅威情報の一端を手軽に入手できる点もメリットです。

ただし、IPアドレスのみの情報であるため、攻撃の詳細な内容や手法までは含まれていません。そのため、より高度な解析や対応には他のログデータやセキュリティツールとの併用が望ましいでしょう。それでも、リアルタイムに更新されるシンプルなIPリストとしては非常に実用的なリソースです。

まとめ

シンプルなSSHハニーポット由来の疑わしいIPリストをリアルタイムで提供する有用なセキュリティ資産です。