torch2bt — PyTorchモデルをBittensorマイナーに自動変換するツール

AI/ML

概要

torch2btは、研究用に作られたPyTorchモデル(torch.nn.Module)を、ほぼ自動でBittensorのマイナー(ノードとして応答を返すサービス)に変換するツールです。モデルのforward()署名をリフレクションで解析し、必要なプロトコル(protocol.py)、マイナー実行スクリプト(miner.py)、およびコンテナ化のためのDockerfileをPython 3.14のテンプレート(t-strings)で合成します。生成物をGPUホストに配置すれば、あとはマイニング(ネットワーク参加)を開始でき、研究モデルを収益化するための導線を最小限の手間で提供します。

GitHub

リポジトリの統計情報

  • スター数: 9
  • フォーク数: 0
  • ウォッチャー数: 9
  • コミット数: 10
  • ファイル数: 9
  • メインの言語: Python

主な特徴

  • モデルのforward()シグネチャを自動解析して必要コードを生成
  • protocol.py / miner.py / Dockerfile をテンプレートベースで合成
  • GPUホストへのデプロイを想定した出力(コンテナ化対応)
  • 最低限のボイラープレートでBittensorネットワーク参加が可能

技術的なポイント

torch2btのコアは「解析(Inspect)→合成(Synthesize)→展開(Deploy)」というパイプラインです。まずPythonのリフレクションと型注釈を用いてtorch.nn.Moduleのforward()シグネチャを読み取り、入力・出力の型や形状、オプションの引数を推定します。この解析結果をもとに、Bittensorのsynapseプロトコルに適合するRPC用のprotocol.pyを自動生成します。protocol.pyはネットワーク上でやり取りされるリクエスト/レスポンスのシリアライズ/デシリアライズルールを定義し、モデル入出力を安全に転送するためのラッパーを含みます。

次に、生成テンプレート(t-strings、READMEにあるPython 3.14の機能を利用したテンプレート文字列)を用いてminer.pyを作成。miner.pyはBittensorクライアントの初期化、モデルのロード、受信リクエストのハンドリング、レスポンス生成、そしてメトリクスの公開といった実行時の振る舞いを管理します。Dockerfileも自動生成され、必要な依存(PyTorchバージョン、Bittensorライブラリ、GPUドライバの要件など)を含むイメージをビルドできるようにします。これにより、研究者は自らDockerfileを書き換える手間を大幅に削減できます。

実装面での注目点は、複雑な入力(Tensorのネスト、リストや辞書、Optional型など)への対応と、推論時のバッチ処理やデバイス(CPU/GPU)の整合性保持です。シリアライズ層はPyTorchのテンソルを効率的に転送できる形式に変換し、ネットワーク越しのレイテンシを考慮して非同期処理やタイムアウト制御を組み込むことが想定されています。現状は「任意のtorch.nn.Moduleを対象に自動生成する」ことを目標にしており、型注釈が揃っているモデルほど正確にプロトコルを構築できます。

また、uvパッケージマネージャ経由でのインストール(uv add torch2bt)やexamplesディレクトリを通じたサンプル提供により、導入の敷居を下げています。一方で、完全自動化ゆえにフォワードの特殊な挙動や外部リソースに依存するモデル(ファイル読み込みや外部API呼び出しなど)は手動での調整が必要になる点、生成コードのセキュリティやランタイム検証はユーザー側の責任範囲である点に注意が必要です。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ:

  • .github: dir
  • .gitignore: file
  • LICENSE: file
  • README.md: file
  • examples: dir

…他 4 ファイル

(examples配下にはサンプルモデルと生成されたテンプレートの例が含まれており、実際の変換フローを試せます。)

まとめ

PyTorchモデルを手早くBittensorマイナー化する便利なユーティリティ。

リポジトリ情報:

参考(README抜粋):

torch2bt

The bridge between PyTorch research and the Bittensor decentralized intelligence network.

Turn any torch.nn.Module into a revenue-generating Bittensor miner — zero boilerplate.

How it works

  1. Inspect — Analyzes your model’s forward() signature via reflection
  2. Synthesize — Generates protocol.py, miner.py, and Dockerfile using Python 3.14 t-strings
  3. Deploy — Drop the output into any GPU host and start mining

Install

uv add torch2bt