VigilByteStealer — Discord向けスティーラー(解析/注意喚起)
概要
VigilByteStealer-Grabber-Discord-Fud は、オーナーが C# で作成したとされる「VigilByte Stealer」という名称のプロジェクトを収めたリポジトリです。公開されている情報からは、Discord の APIやWebhook を利用して収集したデータを外部に送信することを目的とした挙動や、複数バージョンに対する更新履歴、配布用 ZIP リリースが含まれていることが確認できます。プロジェクト名や README の記述、リリース資産の存在から、悪意ある情報窃取ツール(スティーラー)としての性格を持つ可能性が高く、実行・配布は法的・倫理的に重大な問題をもたらします。本記事は解析・防御の観点で解説します。
リポジトリの統計情報
- スター数: 65
- フォーク数: 0
- ウォッチャー数: 65
- コミット数: 30
- ファイル数: 4
- メインの言語: C#
主な特徴
- C# 実装を中心とした Windows 向けのツールである可能性が高い
- Discord API / Webhook を利用したデータ転送やアカウント連携を示唆する記述
- 「FUD(Fully UnDetectable)」や検出回避を意図する記述/配布形態
- リリースアセット(ZIP)を用いた配布やバージョン更新の履歴が存在
技術的なポイント
本リポジトリは表面的には C# ベースのスティーラー(情報窃取)ツールとして構成されており、README にある「Discord API の更新」「アカウントのリンク」等の記述から、ユーザーデータや認証トークンの収集および外部への送信を行う機能を持つことが示唆されます。一般的にこの種のツールは、ブラウザ(Google Chrome など)のローカルデータ、保存されたログイン情報、Discord トークン、システム情報を抽出し、Webhook やカスタム API を使って遠隔の受信先へ転送します。
C# 実装という点は、.NET 環境下で容易にコンパイル可能であり、Windows のユーザーディレクトリ構造やレジストリ、プロセス列挙などの API を利用することで実行環境の情報取得が容易であることを意味します。また、README とリリースの存在は配布形態がバイナリ配布(ZIP アーカイブ)で行われる傾向を示しており、配布用にパッカや単一実行ファイル化のステップが想定されます。さらに「FUD」という言葉の使用からは、アンチウイルス製品による検出回避を図る目的で難読化・暗号化・ランタイム生成コードや既知のテクニックが利用されている可能性が高く、静的解析やシグネチャ検出を回避する工夫がなされていると推測されます。
ただし、ここでは具体的なコードの抜粋や実行手順、回避技術の詳細といった悪用に直結する情報は取り上げません。解析者や防御担当者にとって重要なのは、この種のリポジトリが示す脅威モデル(情報窃取、外部送信、永続化、検出回避)を理解し、適切な検出・防御策を整備することです。具体的防御策には、エンドポイント検出・応答(EDR)の導入、実行ファイルのホワイトリスト管理、ブラウザ拡張・ローカルプロファイルへの不審なアクセス監視、Webhook URL の漏洩対策やトークンの再発行、二要素認証の徹底などが挙げられます。
プロジェクトの構成
主要なファイルとディレクトリ:
- LICENSE: file
- LOG: file
- README.md: file
- VigilByte: dir
まとめ
公開リポジトリは情報窃取目的のツールである可能性が高く、セキュリティ運用側は警戒と対策が必要です(実行・配布は厳禁)。
リポジトリ情報:
- 名前: VigilByteStealer-Grabber-Discord-Fud
- 説明: With unwavering precision, Google Chrome safeguards user data within an unyielding fortress of security. Hence, for the Mercuria
- スター数: 65
- 言語: C#
- URL: https://github.com/Leartiii11/VigilByteStealer-Grabber-Discord-Fud
- オーナー: Leartiii11
- アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/144826467?v=4
注意:本記事は教育的・解析的な目的で作成しています。ツールの実行、拡散、改変は法的・倫理的に重大な問題を引き起こすため、絶対に行わないでください。必要があれば、セキュリティ担当者や法執行機関に相談してください。