近隣の飛行機を特定するHome Assistant連携「What's that plane?!」

概要

「What’s that plane?!」は、Home Assistant（ホームアシスタント）向けに開発されたカスタムインテグレーションです。ユーザが指定した位置から一定の方向に向けて設定した視野角（視野コーン）内を飛行する航空機の情報を取得し、リアルタイムに表示します。一般的な飛行情報の取得は、指定地点を中心とした円形の半径内で行われますが、本リポジトリは「視野コーン」という独自のフィルタを導入し、実際に窓から見える範囲に絞った飛行機情報を取得できる点が大きな特徴です。飛行機観察を趣味とするユーザが、オフィスの窓や自宅周辺で飛行中の航空機を手軽に把握できるよう設計されています。

リポジトリの統計情報

スター数: 17
フォーク数: 0
ウォッチャー数: 17
コミット数: 4
ファイル数: 6
メインの言語: Python

主な特徴

Home Assistantのカスタムコンポーネントとして動作し、既存の環境に簡単に導入可能
指定地点からの「視野コーン」による飛行機フィルタリング機能を搭載
方向や視野角を細かく設定でき、窓から見える範囲の飛行機のみを検出
軽量かつシンプルな構成で、Pythonベースのため拡張性に優れる

技術的なポイント

本リポジトリは、Home Assistantのカスタムコンポーネントとして設計されており、Pythonで実装されています。最大の技術的特徴は「視野コーン（Cone of Vision）」による飛行機情報の絞り込みです。従来の飛行機トラッキングは、指定位置を中心とした単純な半径円内での検出が一般的ですが、本コンポーネントは指定した地点から特定の方向に向けて視野角を設定し、その範囲内を通過する飛行機のみを抽出します。

この視野コーンは、中心角度（方向）と幅（視野角）で定義され、まるで人間の目で見える範囲をシミュレートしています。飛行機の位置情報は、外部APIやADS-Bデータなどから取得すると想定されますが、本コンポーネントはそのデータを受け取り、ユーザが設定した「視野コーン」に合致するかを計算します。具体的には、飛行機の現在位置とユーザの地点の方位角を比較し、視野角の範囲内にあるかをチェックします。

また、Home Assistantのセンサーエンティティとして飛行機情報を提供するため、他のホームオートメーションシステムとも連携しやすい設計です。これにより、飛行機が視野内に入ったら通知を送るなど、自動化ルールのトリガーとしても活用可能です。

コードベースはPythonでシンプルにまとめられており、Home Assistantのcustom_componentsディレクトリに配置するだけで導入できます。さらに、READMEには導入手順や設定例、実際の画面キャプチャ（example.jpg、example_map.jpg）が含まれており、ユーザが視覚的にイメージしやすい構成になっています。

このように、実用性と拡張性を兼ね備え、飛行機観察を趣味とするユーザや航空情報の可視化を行いたい技術者にとって、魅力的なツールとなっています。

プロジェクトの構成

主要なファイルとディレクトリ：

LICENSE: ライセンスファイル
README.md: プロジェクトの概要、導入方法、使用例が記載された説明書
custom_components: Home Assistant用のカスタムコンポーネントのコードを格納するディレクトリ
example.jpg: 飛行機情報表示のスクリーンショット例
example_map.jpg: 視野コーンを示す地図画像の例

その他、設定ファイルやPythonコードが含まれています。全体的にシンプルで分かりやすい構成です。

まとめ

指定方向の視野コーン内の飛行機情報を取得可能な便利なHome Assistant連携。

リポジトリ情報：

名前: whats-that-plane
説明: Home Assistant integration to view flight information for flights passing by a specific cone of view from any given location
スター数: 17
言語: Python
URL: https://github.com/8bither0/whats-that-plane
オーナー: 8bither0
アバター: https://avatars.githubusercontent.com/u/94042208?v=4